EURO2020王者に漂う大きな不安 “悪童バロテッリ”がイタリア代表の救世主となるか

代表復帰が噂されるバロテッリ photo/Getty Images

面白い人選だ

監督にロベルト・マンチーニを招聘し、以前の強さを取り戻したイタリア代表。EURO2020では1968年大会ぶりの優勝を成し遂げており、2022年に予定されているワールドカップ・カタール大会では優勝候補の一角として注目されている。

しかし、ヨーロッパ予選では苦戦しており、本戦出場のためにはプレイオフを戦うことになってしまった。初戦は北マケドニアとの対戦が決まっており、勝つことになっても、ポルトガル対トルコの勝者から白星を挙げなければ、本大会への出場も叶わない。特にポルトガルは強敵であり、プレイオフが行われる3月にすべてが決まることになる。

そんなイタリア代表だが、現在はトルコでプレイするマリオ・バロテッリの復帰が近づいているようだ。伊『Sky Sports Italia』によれば1月の末にプレイオフに向けた代表のトレーニングキャンプが行われることになっており、そこで招集される見込みだという。最後の代表戦出場は2018年のポーランド戦であり、呼ばれることになれば約3年半ぶりの復帰となる。

再びアッズーリの一員となる可能性のあるバロテッリだが、トルコでは好調を維持している。ここまで19試合に出場して8ゴール3アシストの数字を残しており、11ゴールに関与している。イタリア代表はグループステージのスイス戦、北アイルランド戦で引き分けるなど、得点力不足に陥っており、トルコで得点を量産しているバロテッリに声がかかる理由は納得だ。

伊『Football Italia』ではイタリア代表のセンターフォワードの層の薄さがバロテッリを招集しなければならない状況を作り上げたと指摘している。確かにチーロ・インモービレはラツィオほどの怖さを代表で出せたことは少なく、アンドレア・ベロッティは現在怪我で離脱している。ジャコモ・ラスパドーリやジャンルカ・スカマッカもまだ若い選手であり、これといって送り出せる選手は少ない。かといってバロテッリを先発に置くかはまた別の話だが、マンチーニの信頼を掴み、3月のプレイオフでCFの位置に立つのは誰になるのだろうか。

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