左SBで起用されるのは長友か、中山か 中国との前回対戦から分かる今回の適任は?

中国戦は押し込むことも考えられ、中山が適任だといえるが photo/Getty Images

森保一監督はどちらを起用するか

日本サッカー協会からアジア最終予選を戦う23名の日本代表が発表され、大事な27日の中国戦が近づいてきた。2021年9月に行われたアウェイでの中国戦は1-0と大迫勇也のゴールでリードし、勝ち点3を獲得している。点差は1点だが、相手の枠内シュートはゼロ本に抑えており、常に主導権を握って戦えていた。

今回の中国戦もそのようになることが予想されるが、スターティングメンバーが重要となる。特に最終ラインのメンツは大事だ。こういった常にボールを保持する試合ではセンターバックやSBがボールを持って司令塔のように動くことになり、ビルドアップ能力に長けた選手を起用する必要がある。であれば、左SBは不動の長友佑都ではなく、中山雄太が適任だ。

ここまでの全6試合で森保一監督は左SBに長友を起用している。確かに彼のここまでの経歴を見れば信頼を置く気持ちも分かるが、ビルドアップ能力が高い選手ではない。基本的にボールロストすることは少ないが、司令塔のように味方を動かすパスを出すことがここまでできていない。横パスやバックパスが多く、攻撃を停滞させてしまう原因となっていた。

中山であれば、その問題を解決することができる。それは後半から長友との交代でピッチに立ったオマーン戦で証明されており、彼の縦パスや高精度のクロスは攻撃に大きく貢献していた。今の中山に足りないのは代表での経験であり、中国戦でその経験値を積み上げたい。

油断は禁物だが、中国戦では主導権を握って戦うことが予想される日本代表。そうなれば、最終ラインにはビルドアップ能力に長けた選手を配置するのが定石だが、森保監督はどのようなメンバーで戦いに臨むことになるか。

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