場合によってはバルセロナで最も重要な存在? 平均年齢31.5歳と高齢化の進むディフェンスラインで輝く22歳

今後のバルセロナを支えるアラウホだが、契約延長が難航しているようだ photo/Getty Images

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早く契約をまとめたい

クラブのレジェンドであるシャビ・エルナンデスの監督就任、ガビやニコ・ゴンザレスのような優秀な若手の活躍など、ポジティブなニュースが多いバルセロナ。スーペル・コパでのレアル・マドリードとのクラシコも2-3と敗れはしたが、ビハインドから2度追い付いており、ロナルド・クーマン体制では考えられないような明るい未来を示している。

しかし、気になるのは最終ラインの高齢化だ。右サイドバックにはセルジーニョ・デストが台頭したが、今季再加入のダニエウ・アウベス(38)が既にポジションを奪っている。反対の左サイドはジョルディ・アルバ(32)が不動であり、センターバックもジェラール・ピケ(34)を脅かす存在がいない。ピケの相棒であるロナウド・アラウホ(22)の存在が救いだが、平均年齢31.5歳と早急に手を打つ必要がある。が、そんなアラウホをバルセロナは失う可能性がある。

西『MARCA』によればバルセロナは2023年まで契約しているアラウホに延長オファーを提示したようだが、断られてしまったようだ。アラウホ側の意見としては移籍するためでなく、自身の活躍を正当に評価してもらいたいとの考えがあるようで、今後も交渉は続いていくようだ。

この話を聞く限り移籍を希望しているというわけではなさそうだが、油断はできない。豊富な資金力を持つプレミア勢は常にアラウホの動向をチェックしているといわれており、万が一バルセロナとアラウホの関係に傷が入ることになれば、すかさずアプローチしてくるはずだ。

バルセロナはアラウホとの契約を今すぐにでもまとめるべきだといえる。ビルドアップは改善の余地ありだが、対人性能がとにかく高い。特に今の最終ラインは高齢化の影響もあり、スピード不足だが、アラウホのカバーリングで何とか相手の攻撃を抑えている。しかし、ここでアラウホが抜けるようなことがあれば、守備陣の崩壊は免れないだろう。

場合によっては今のバルセロナで最も重要な存在だといえるアラウホ。22歳と若い選手であり、今後は彼がディフェンスリーダーとしてチームをまとめることになりそうだ。

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