アーセナル離れて逆襲劇開始なるか アストン・ヴィラへと向かった万能DFの未来は

今回の移籍で7年半在籍したアーセナルを離れることとなったチェンバーズ photo/Getty Images

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出場機会増加は見込めるはず

はたして、今冬アーセナルから活躍の場を移すこととなった守備者は新天地で活躍することができるのか。その守備者とは、現地時間28日にアストン・ヴィラへの完全移籍が発表されたDFカラム・チェンバーズ(27)だ。これまで7年半にわたってガナーズに在籍していた男は、冬の移籍市場で新天地へ向かうこととなった。

2014年夏に大きな期待を背負ってサウサンプトンから加入するも、アーセナルでは大きなインパクトを残すことができなかったチェンバーズ。決して戦力になっていなかったわけではないのだが、この7年半でガッチリと定位置をキープするまでには至らず。何度かのレンタル移籍を経験しながら、アーセナルでプレイしたシーズンも便利屋という立ち位置が精一杯だったという印象は否めない。

特に今季は冨安健洋やベン・ホワイトらの加入によって、チェンバーズの出場機会が激減。リーグ戦における出番は開幕当初の2試合のみで、以降の彼はほとんどの試合でベンチメンバーから外れることとなっていた。この状況を受け、クラブは余剰戦力となっていた彼の放出を決断。今回アストン・ヴィラへと移籍する運びとなっている。
周囲から見れば、アーセナルが敢行する人員整理の対象となったチェンバース。しかし、今回の移籍、彼の出場機会を増やすうえでは非常にポジティブに捉えることができるだろう。アストン・ヴィラも守備陣には優秀な選手を揃えているが、センターバックや右サイドバックといったポジションのバックアッパーは心許ない状況が続いていた。主力のレベルがどれだけ高くても、レギュラーだけで長いシーズンを戦うことはできない。たとえ定位置を奪うことこそできなくとも、レギュラー陣を休ませるタイミングでチェンバーズには一定の出場機会が巡ってくるはずだ。加えて、CBや右SBのほかに守備的MFもこなせるチェンバーズ。そのユーティリティ性能の高さを武器に、今後はチームが行うローテーションの中心となることにも期待がかかる。

アーセナルではなかなか出番が回ってこなかったチェンバーズだが、はたしてアストン・ヴィラでの彼はその特性を活かしてチームに貢献することができるか。優秀な万能DFの逆襲劇開始を多くの人が待ちわびている。

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