パレルモ時代にはベロッティ&ディバラよりも得点奪った男 怪我に悩まされる元ウルグアイ代表FWの今

現在はメキシコでプレイしているA・エルナンデス photo/Getty Images

今冬はメキシコのクラブへと移籍

かつての同僚は彼と共にプレイしていた時期を経て、今やセリエAでも屈指のアタッカーと周囲に評価されるようになった。イタリア代表FWアンドレア・ベロッティ(28)はトリノで毎シーズンのように二桁得点を奪うようなストライカーに成長し、アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ(28)も今ではユヴェントスの10番を背負うほどの選手となっている。

しかし、この2人と違ってパレルモ時代に彼らと前線で共闘した男は、その後トップシーンでなかなか輝くことができていない。その男とは、元ウルグアイ代表FWアベル・エルナンデス(31)だ。

2013-14シーズンにセリエBで優勝を果たしたパレルモにおいて、14ゴール2アシストという結果を残したA・エルナデス。この数字はベロッティ(10G4A)やディバラ(5G6A)よりも優秀で、当時のパレルモにおける彼は周囲からも高い評価を受けていた。

しかし、その後A・エルナンデスのキャリアは当初思い描いていたようにはいかず。パレルモの後にプレイしたハル・シティ(英2部)でこそ15-16シーズンに20得点を挙げる活躍を見せたが、14-15シーズン以降に二桁得点を記録したのはその1シーズンのみ。2018年夏のハル・シティ退団後はロシアやカタール、ブラジルのクラブを転々とし、今冬はメキシコのサン・ルイスへと活躍の場を移している。

そんなA・エルナンデスが伸び悩んだ大きな原因として考えられるのは、度重なる怪我だ。ハル・シティ時代の2017年8月に行ったアキレス腱手術による180日間の離脱を筆頭に、パレルモ在籍時からしばしば怪我で戦線を離れることの多かった同選手。コンディションさえ整えば素晴らしい才能の片鱗を見せるのだが、これまではなかなかシーズンを通して稼働できないキャリアを送ることとなっている。

気がつけば、31歳。パレルモでベロッティやディバラと共闘していた頃が懐かしいが、A・エルナンデスは今冬向かったメキシコでもう一花咲かせることができるのだろうか。今から欧州トップシーンへ戻ることは難しいかもしれないが、かつてウルグアイ代表にも選ばれたストライカーにこのまま終わってほしくはない。

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