まだ10代なのにリーグで最も警戒されている? ブンデスで形成される“ベリンガム包囲網”

ドルトムントの中盤で圧倒的なクオリティを見せつけるベリンガム photo/Getty Images

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被ファウル数はリーグ最多

優秀な選手の被ファウル数が増えるのは、サッカー界でよくあることだ。普通に対応していても止められない相手と対峙したとき、守備者はその進撃をファウルで阻止するしかない。そう考えると、攻撃的な選手からしてみれば、被ファウル数の多さは一種の勲章とも言えるだろう。この数が多ければ多いほど、相手にその才能が認められた証と捉えることもできる。

では、2021-22シーズンのドイツ・ブンデスリーガで最もファウルを受けているのは誰か。それはドルトムントのイングランド代表MFジュード・ベリンガム(18)だ。データサイト『SofaScore』によると、今季ここまでに同選手が記録している被ファウル数は「52」。まだ10代の選手であるにもかかわらず、彼は現時点で2位につけているシュツットガルトの日本代表MF遠藤航(43回)に10回近くもの差をつけているのだ。

もちろん、ベリンガムがここまでの数字を記録しているのは、彼が球際の激しい局面によく顔を出すプレイヤーというのも関係しているはず。しかし、相手守備網の間をスルスルと抜けていくドリブルは、やはり相手にとって脅威なのだ。ここで止めなければ1点モノというシーンも多々見られるベリンガム。彼に自由を与えれば、ドルトムントの思うがままにゲームを進められてしまう。そんな意識は対戦相手の選手たちも強く抱いていることだろう。
「ジュードは本当に驚異的な才能を備えていると思うよ。彼は昨季共にプレイしたジェイドン(・サンチョ)と同じレベルで僕との連係を築いてくれている。対戦する相手にとっては本当に厄介な存在だと思うよ」(独『Sport 1』より)

そんなベリンガムの能力については、チームメイトのFWアーリング・ハーランドも先日このように語っている。まだティーンエイジャーとはいえ、現在のブンデスでは各チームによって“ベリンガム包囲網”が形成されていると言っても決して過言ではないのかもしれない。

ドルトムントの中盤で圧倒的な個のクオリティを見せつけるベリンガム。これでまだ18歳の選手というのだから恐ろしい。

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