チェコの好調組はシックだけじゃない セリエAで平均“11.35km”も走る大型MFバラークの脅威

ヴェローナで活躍するバラーク photo/Getty Images

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昨夏のEURO2020からハイパフォーマンス継続

昨夏のEURO2020では決勝トーナメント1回戦でオランダ代表を撃破するなど、ベスト8入りの奮闘を見せたチェコ代表。中でも5得点を記録し、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドと並んで大会得点王に輝いたレヴァークーゼン所属FWパトリック・シックは大人気プレイヤーとなった。

シックは今もブンデスリーガにてEUROで見せた勢いを継続しているが、EUROから良い流れを引き継いでいるチェコ代表プレイヤーはシックだけではない。

今季ここまでセリエAでキャリアハイとなる8得点を記録しているのは、チェコ代表の一員としてEURO2020ベスト8入りに貢献したヴェローナMFアントニン・バラークである。
グループステージではベンチに座っている時間が長かったが、ベスト16のオランダ戦とベスト8のデンマーク戦ではフル出場したバラーク。190cmのサイズを持つ大型の攻撃的MFは良い流れをクラブの戦いに持ち込んでおり、ヴェローナもここまで9位と悪くない順位につけている。

ヴェローナは2019-20シーズンにセリエAへ昇格してきたクラブで、2019-20シーズンは9位、昨季は10位と中位を彷徨うクラブだった。今季も9位ではあるものの、6位ローマとは5ポイントしか離れていない。伊『Gazzetta dello Sport』によると、バラークはまだ欧州カップ戦行きの希望を捨てていないのだ。

何より面白いのはヴェローナの積極的な攻撃で、ここまでは7位のフィオレンティーナ、6位ローマ、5位ユヴェントスをも超える43得点を記録している。これは2位につけるナポリと同じ得点数だ。

2019-20シーズンのヴェローナは47得点、昨季は46得点だったことを考えると、今季のヴェローナはかなりハイペースでネットを揺らしていることになる。

チーム最多得点者はディエゴ・シメオネの息子であるFWジョバンニ・シメオネで12得点、バラークとFWジャンルカ・カプラーリがそれに次ぐ8得点、ベテランのFWニコラ・カリニッチも4得点を挙げている。今のセリエAでも見逃せない攻撃集団なのだ。

また、バラークはセリエAでは5番目に多い1試合平均11.35kmを走っている。得点力に加えてパワーもあり、運動量もある優秀なMFなのだ。果たしてバラークとヴェローナの勢いはどこまで続くのか。9位とはいえ、まだ上位進出を諦めるタイミングではない(数字はセリエA公式より)。

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