板倉滉は吉田・冨安級? 試されるグループBの首位サウジアラビア戦

中国戦では素晴らしいパフォーマンスを披露した板倉 photo/Getty Images

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どこまで通用するのか

アジア最終予選では2-0で中国代表に勝利し、勝ち点3を獲得した日本代表。グループBの上位3カ国であるサウジアラビアと日本、オーストラリアはそれぞれ勝利しており、勝ち点差が縮まることはなかったが、このまま好調を維持できれば本戦出場も見えてくる。

そんなサムライブルーだが、中国戦ではこれまで出番のなかった谷口彰悟と板倉滉の2人にスポットライトが当たった。両者ともに優秀なセンターバックとして知られているが、森保一監督率いる森保ジャパンでは吉田麻也、冨安健洋の影に隠れてしまっており、代表としての彼らは今までは適切な評価を受けていない。

特に板倉は今後、吉田や冨安の牙城を崩せる選手だと森保監督にアピールすることができた。

イングランドの強豪マンチェスター・シティに加入し、そこからはローン移籍でオランダのフローニンヘンやドイツのシャルケでプレイしている板倉。シャルケでは3バックの中央や右で出場機会を得ており、ドイツメディアからは「シャルケではけん引役としてグループの先頭を走る存在になっている」とパフォーマンスを称賛されている。

その言葉通り中国戦ではCBとしてチームをけん引している。ビルドアップではパス成功率92%と高い数字を残しつつ、中盤や前線に鋭い縦パスを供給している。守備面では中国の前線でのターゲットマンである9番のチャン・ユーニンを徹底マークしており、何本もパスカットに成功して相手の攻撃を封じている。

とはいえ、中国相手ではまだ実力が証明されたわけではないとの指摘もある。実際に中国は歯ごたえがなく苦戦を強いられることはなかった。それでも、板倉の持つポテンシャルは高く、それをサウジアラビア戦で証明し、今後の代表のCBの柱となる存在としてチームをけん引して欲しい(データは『SofaScore』より)。

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