田中、守田の代役探しに進展あり　セルティックで中村俊輔と比較されるほどの選手となった旗手怜央の招集はあるのか

セルティックで素晴らしい活躍を見せる旗手 photo/Getty Images

次回の代表戦では見てみたいが

ワールドカップ・カタール大会に向けたアジア最終予選を戦っている日本代表は27日に中国と対戦。大迫勇也と伊東純也のゴールで勝利を収め、アジア最終予選ではオーストラリア戦から続く連勝記録を4にまで伸ばしている。2月1日にはサウジアラビア戦が予定されており、5連勝を目指したい。

そんなサムライブルーだが、スタメンの固定化が目立つ。今回は吉田麻也、冨安健洋の両センターバックが負傷しており、そこに板倉滉、谷口彰悟の新顔がスタートからピッチに立ったが、CB以外はいつものメンバーだった。選手を固定することで連携面を深めることもできるが、ある程度、他の選手を試さなければ代表での経験は得られない。

そこで期待したいのが、選ばれていない招集外からの代表選出だが、スコットランドのセルティックで活躍している旗手怜央は今後代表の常連となるか。

大卒で川崎フロンターレに入団し、そこで大きく飛躍した旗手。大学時代はFWだったが、中盤やサイドバックでもプレイした経験を持っており、高いユーティリティ性が彼の強みの一つだ。

元横浜Ｆ・マリノスの指揮官であるアンジェ・ポステコグルーのもとで旗手はインサイドハーフとして起用されており、ハーツ戦では素晴らしいミドルシュートを決め、チームを勝利に導いている。さらに現在デビュー戦から3試合連続でスタメンとなっており、早くもセルティックで信頼を得ている。

旗手であれば森保ジャパンの不足気味なインサイドハーフを補える存在だ。［4-5-1］から［4-3-3］にフォーメーションを変更して以降は常にアンカーに遠藤航、インサイドハーフに田中碧、守田英正の並びが鉄板となっている。しかし、インサイドハーフでプレイできる田中、守田の代わりが代表内では依然不在であり、代役探しは急務となっている。候補としてはシャルルロワの森岡亮太や名古屋グランパスの稲垣祥が挙がっていたが、セルティックでの活躍もあり、旗手の序列は上がったといえる。

旗手はインサイドハーフとして必要な守備の強度、攻撃での創造性を兼ね備えた選手だ。現状の代表は右サイドの伊東に得点を依存しており、改善するためにも中盤からゴールを奪いたい。

選出された過去を持つも、代表では目立った活躍のない旗手。非常に優秀かつ、今の代表のウィークポイントを埋めてくれる選手であり、セルティックでは中村俊輔と比較されるほどのインパクトを残している。代表の選考基準は分からないが、今の旗手であれば戦力アップは見込めるだろう。