A・サンチェスは代表145試合、ゴディンは154試合 《南米の3巨人》は伝説の世代に賭けている

A・サンチェスは今もチリ代表で戦っている photo/Getty Images

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ベテラン中心でカタールへ

ブラジル、アルゼンチンに続くのはどの国か。やはり白熱の南米予選で注目したいのは、チリ、ウルグアイ、コロンビアの南米強豪3カ国だ。

2010年代のサッカー界を盛り上げてきた3チームの共通点は、今もベテランプレイヤーがチームの中心であり続けているところにある。代表キャップ数が100を超えている選手も珍しくないのだ。

例えばチリは同国代表の歴代出場数ランキングのTOP5を現役選手が占めている。5位MFアルトゥーロ・ビダル(131試合)、4位DFマウリシオ・イスラ(133試合)、2位にDFガリー・メデルとGKクラウディオ・ブラーボ(142試合)、そして1位がFWアレクシス・サンチェス(145試合)だ。
さらに9位にはMFチャルレス・アランギス(93試合)、8位にはFWエドゥアルド・バルガス(105試合)と現代表選手が入っており、今の世代はチリにとって特別なのだ。前回のロシア大会出場は逃したが、サンチェスやブラーボが目指すは3度目のワールドカップだ。

ウルグアイはカバーニ&ゴディンも主力のまま photo/Getty Images

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2010年代のウルグアイも強かった

ウルグアイも似たような構図となっており、歴代出場数ランキングTOP10の中に5人現代表組が入っている。

7位にDFマルティン・カセレス(111試合)、4位FWエディンソン・カバーニ(127試合)、3位FWルイス・スアレス(129試合)、2位GKフェルナンド・ムスレラ(131試合)、そして1位はDFディエゴ・ゴディン(154試合)だ。

ちなみにウルグアイ代表歴代得点ランク2位はカバーニ(53点)、1位はスアレス(66点)となっており、ウルグアイも特別すぎる世代を抱えている。世代交代できていないところもあるのだが、ひとまず今年のカタール大会までは彼ら30代組が主役だ。スアレスやゴディンらが目指すのは4度目のワールドカップである。現在は南米予選で5位まで順位を上げているが、ベテランの力で粘れるか。

最後に直近のペルー戦を0-1で落としてしまい、7位に後退したコロンビアだ。日本も2014年、2018年大会と2大会続けて対戦してきたが、コロンビアもまたMFハメス・ロドリゲスが同国歴代出場数ランキング9位(93試合)、FWラダメル・ファルカオが6位(98試合)、FWファン・クアドラードが3位(109試合)、1位がGKダビド・オスピナ(122試合)と経験豊富な選手たちが今も中心だ。

ファルカオは同国最多得点記録も持っており(35得点)、ハメスも3位につけている(23得点)。コロンビアもカタール大会までは今の世代に賭けているのだろう。

この3カ国には優秀な若手も出てきているものの、今のベテラン組が特別なのは間違いない。カタール大会以降は世代交代できていない彼らのチーム力が大きく落ちる可能性もあり、南米の戦力図は変わるかもしれない。

それでもチリ、ウルグアイ、コロンビアは2010年代を支えてきた彼らに賭けるしかない。それだけの価値を持つプレイヤーたちであり、ひとまず今年のカタール大会までは彼らの世代で戦う考えなのだろう。ベテランたちにとって最後になるかもしれないワールドカップ出場は叶うのか。すべてを懸けた南米予選最終盤だ。

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