現在5位でもユヴェントスに見える“アッレグリ効果” 評価回復する3人の男たち

今季再びユヴェントスの指揮を執っているアッレグリ監督 photo/Getty Images

逆襲はこれからか

2021-22シーズン、セリエAでここまで5位につけているユヴェントス。2シーズン前までの絶対王者がこの成績とあって、やや物足りなさを感じている人も少なくないかもしれない。加えて、今季は黄金時代に指揮を執ったマッシミリアーノ・アッレグリ監督が再登板している状況。5位に甘んじている現状を受け入れ難い人がいてもおかしくはない。

しかし、その順位とは裏腹に、今のユヴェントスにはポジティブな面も多く見て取れる。先日フィオレンティーナからの獲得が発表されたFWドゥシャン・ヴラホビッチの加入によって、問題となっていた得点力不足も解消される可能性は高い。現時点ではまだ5位だが、チームの再建に向けた動きは順調に進んでいる。

なかでも、今季アッレグリ監督が就任したことにより、チーム内での評価を回復している3人の活躍には目を見張るものがある。その3人とはFWフェデリコ・ベルナルデスキ、DFダニエレ・ルガーニ、DFマッティア・デ・シリオだ。昨季までは頼りない雰囲気も漂っていた彼らだが、今季はその頃と見違えるようにチームの戦力として機能中。ベルナルデスキは前線で攻撃のリズムを作り、ルガーニとデ・シリオは今やそれぞれ守備陣の中心とも言える活躍を披露している。以前まで停滞感は完全に消えたと言っていい。

そんな3人の活躍も、アッレグリ監督が彼らの特長をよく理解しているからこそなのだろう。特にルガーニはタイプの違うジョルジョ・キエッリーニと組ませることによって、その真価を発揮した印象が強い。やはり、アッレグリはチームマネジメントが上手い。現時点で5位とはいえ、百戦錬磨の指揮官にそんな印象を抱かずにはいられない。

まだ本調子とはいかないものの、名将の下でしっかりとしたチームの基礎は再び形成されつつあるユヴェントス。前半戦は苦労を強いられたが、ビアンコネリが調子を取り戻してくるのはここからかもしれない。

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