G・ジェズスは“18戦連続無得点” セレソンに絶対的なエースストライカーはいるか

G・ジェズスは無得点期間が長く続いている photo/Getty Images

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W杯へ不安材料も

南米予選で無敗を継続し、すでに今年のワールドカップ・カタール大会出場を決めているブラジル代表。

本大会でも優勝候補の一角に挙げられそうだが、不安材料もある。2列目を中心に実力あるアタッカーは揃っているのだが、絶対的な点取り屋と呼べる選手が不足しているのだ。

中でも不安視されているのは、マンチェスター・シティ所属FWガブリエウ・ジェズスだ。常にセンターフォワードに固定されているわけではないのだが、ジェズスが代表で最後に得点を奪ったのはコパ・アメリカ2019決勝のペルー戦となっている。
この時はネイマールが負傷離脱しており、ジェズスは決勝で1得点1アシストに加えてレッドカードまでもらってしまう大暴れぶりだった。それでも優勝に貢献することになり、この大会以降もジェズスはセレソンの主力だ。

ただ、あのペルー戦から18試合連続で代表戦ノーゴールというのは少々気がかりだ。カタール大会でも主力になってほしい選手の1人なのだが、南米予選でも当たりがない。

この南米予選を振り返ると、ブラジルの得点者は非常にバラエティ豊富だ。ネイマール、ロベルト・フィルミーノ、アヤックスのアントニー、エヴァートンのリシャルリソン、リーズ・ユナイテッドのハフィーニャ、フラメンゴのガビゴルことガブリエウ・バルボサ、中盤から得点を奪えるリヨンのMFルーカス・パケタ。

他にも先日1-1で引き分けたエクアドル戦ではMFカゼミロがネットを揺らしており、多くのプレイヤーがゴールに絡めるチームなのは間違いない。しかし、絶対的なエースストライカーと呼べるセンターフォワードがいないとも言える。

リヴァプールで活躍する万能型FWのフィルミーノか、フラメンゴで復活したバルボサか、あるいは無得点が続くジェズスか。ネイマールのコンディションも気になるところで、前線の構成は代表監督チッチも頭を悩ませるのではないか。

21世紀のセレソンを振り返ると、以前は怪物ロナウド、リバウド、アドリアーノら豪華なアタッカーがおり、ルイス・ファビアーノもセンターフォワードを務めてきた。しかし、自国開催だった2014年大会はベテランのフレッジに頼るなど、ワールドクラスのセンターフォワードと呼べる選手は減少傾向にある。

ここがカタール大会への不安点とも言えるが、誰が得点源となっていくのか。ジェズスも本大会までにセレソンでネットを揺らしてほしいところで、このまま無得点でカタールへ向かうのは避けたいだろう。

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