プレミアでは36分間のみだが…… レンジャーズで100アシスト決めるイングランド人SBの実力

今季も得点に絡み続けるタヴェルニエ photo/Getty Images

スコットランドの地で花開いた攻撃力

現在のイングランド代表にはリヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルド、マンチェスター・シティのカイル・ウォーカー、チェルシーのリース・ジェイムズなど優秀な右サイドバックが揃っており、その競争は熾烈だ。

特に攻撃面では正確無比なキックを持つアーノルドが高い人気を誇り、その攻撃力はサイドバックとしては世界最高峰のレベルにある。

ただ、攻撃自慢のイングランド人右サイドバックはアーノルドやジェイムズだけではない。代表歴はないのだが、スコットランドの地で得点とアシストを積み重ね続けている者がいる。

首位を走るレンジャーズの主将ジェイムズ・タヴェルニエだ。イギリス・ブラットフォード出身のタヴェルニエはリーズ・ユナイテッド、ニューカッスルのアカデミーで育った右の攻撃的サイドバックで、ニューカッスル時代には36分間だけプレミアリーグのピッチに立ったことがある。

しかし、その後はプレミアリーグで出番を得ることが出来なかった。イングランド3部相当のリーグ1に所属するカーライル・ユナイテッドやシェフィールド・ウェンズデイ、MKドンズといったクラブにレンタル移籍する日々が続き、あまり芽が出なかったのだ。

イングランド国内でも有名な存在ではなかったはずだが、才能が花開いたのは2015年にレンジャーズと契約を結んでからだ。スコットランド1部のレベルに関しては議論があるものの、タヴェルニエの成績は見事と言うしかない。

PKのゴールも多いが、昨季はサイドバックながら12得点9アシストを記録してチームの優勝に貢献。今季もここまで5得点10アシストを記録しており、レンジャーズでは通算321試合で71得点103アシストと圧巻の攻撃性を披露している。

年齢は30歳を迎え、さすがにアーノルドやカイル・ウォーカーら現イングランド代表メンバーとは競争できないかもしれない。しかしスコットランド国内では高い評価を得ており、タヴェルニエは非常に充実したキャリアを過ごしている。

代表に入らないため話題になる機会は限られるが、タヴェルニエもイングランドが生んだ超攻撃的右サイドバックの1人として記憶されるべきだろう。

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