アトレティコの守備強度を上げる存在に? 新加入の左SBがチームの雰囲気を変えるのか

リールでは激しい守備に定評のあったマンダバ photo/Getty Images

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今冬リールから加入した守備職人

2021-22シーズン、ここまでリーガ・エスパニョーラでやや苦しい戦いを強いられているアトレティコ・マドリード。現時点ではなんとか4位をキープしているものの、5位バルセロナとはわずか1ポイント差。昨季久しぶりにリーガ王者となった同クラブだが、一転して21-22シーズンは厳しい道のりを歩むこととなっている。

そんななかで問題視されているのが守備面だ。ディエゴ・シメオネ監督といえば非常にインテンシティの高い堅守軍団を作り上げるイメージもあるが、今季ここまでアトレティコが喫している失点数は「26」。すでに昨季トータルで記録した25失点を超えており、守備陣の弱体化は各方面から指摘されている状況だ。攻撃陣こそリーグ3位の36ゴールを挙げているものの、現在のアトレティコは長い時間をかけて築き上げてきたアイデンティティを失っているとも言えるか。

しかし、そんな状況を変えるべく、アトレティコは今冬移籍市場で守備陣の強化に動いた。なかでも注目したいのはリールから獲得した左サイドバックのレイニルド・マンダバ(28)だろう。今季はリーグ・アンで18試合に出場し、タックル数(43回:チームDF中1位)やインターセプト数(37回:同1位)、そして地上戦勝利数(83回:同1位)といった部門で印象的なスタッツを記録していた同選手。屈強なフィジカルを活かしたディフェンスは非常に魅力的で、アトレティコが求めるが再びレベルの高い守備を取り戻すためには理想的なピースと言えよう。彼が加わることによって、左サイドの強度は一気に増すはずだ。
そんなアトレティコのマンダバ獲得に関しては、スペイン『MARCA』も「アトレティコにとってこの上ない補強。リーグ・アン最高級の左SBが加わった」と評価している。フランスからやってきた職人気質の左SBは、新天地でもしっかりと任されたタスクをこなしてくれるはず。以前まではどこからしくない戦いぶりを見せていたアトレティコだが、マンダバはそんな雰囲気を変える存在となるかもしれない。

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