南野よりも伊東よりも欠かせない存在 日本代表の頭脳として働き続けた守田英正の高すぎる貢献度

要所で素晴らしいプレイを見せる守田 photo/Getty Images

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全体的なレベルが高い

南野拓実と伊東純也のゴールでサウジアラビア相手に勝利を収めた日本代表。相変わらず伊東の活躍は素晴らしく、またしてもサムライブルーを白星に導いてくれた。3月にオーストラリア戦、ベトナム戦が控えており、ここでの活躍にも期待したい。

このように好調を維持している森保ジャパンだが、中盤インサイドハーフの働きが素晴らしく、特に守田英正は既に欠かせない存在となっている。

川崎フロンターレで頭角を現し、現在はポルトガルのサンタ・クララでプレイする守田。ポルトガルリーグでは13位と苦戦気味のサンタ・クララだが、守田はチーム内で3番目の出場機会を得ており、中盤として攻守に安定感を生み出している。

そんな守田の強みは卓越したボールコントロールの高さと判断力、ポジショニングの良さだ。

サウジアラビア戦ではビルドアップ時に相手DFに寄せられ狭いエリアでのプレイを余儀なくされていたが、それでも失わず次の攻撃につなげられるのはボールコントロールの高さと判断力が発揮されている証拠だ。守田が右サイドに流れた際は右サイドバックの酒井宏樹、右ウイングの伊東純也で攻撃が形成されており、サウジアラビア撃破に大きく貢献している。また、局面を打開するような分かりやすいパスは少ないが、何度も縦パスを供給しており、インサイドハーフを任せるなら守田と田中碧以外今の代表にはいないだろう。

そうなれば、やはり代役の不在が騒がれることになる。柴崎岳は分かりやすいパスやシュートの武器を持っているが、守田ほどの守備もボールコントロール技術も持っていない。原口元気は終盤に投入されたが、プレイ時間が短すぎて判断は難しい。アジア最終予選は残り2試合が予定されており、そこでは原口のパフォーマンスを見てみたい。

日本が[4-3-3]を導入したオーストラリア戦からほとんどの試合で起用されている守田。彼へのボールの収まりと展開力は今までの代表になかったものであり、今後も日本代表の頭脳として活躍してもらいたい。

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