2018年から“8人”しかアーセナルに残っていない 3年半でエジルもオバメヤンも去る怒涛の大改革

エジルはトルコへ photo/Getty Images

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エメリ政権を知る者は少ない

ウナイ・エメリの下でスタートした2018-19シーズンから3年半でアーセナルは大きく変わった。現在はミケル・アルテタがチームを指揮しているが、2018-19シーズン開幕当初チームに在籍していた選手の大半がクラブを去っているのだ。

2018-19シーズンにはヨーロッパリーグ決勝まで進んだが、あのチェルシーとの決勝に出場した選手のうち今も残っているのはMFグラニト・ジャカとFWアレクサンデル・ラカゼットの2人のみだ。

GKペトル・チェフはチェルシーへ戻った後に現役を引退し、DFソクラティス・パパスタソプーロスは昨夏に母国ギリシャのオリンピアコスへ。DFローラン・コシェルニーは2019年にボルドーへ、ナチョ・モンレアルは同年にレアル・ソシエダへ向かい、エインズリー・メイトランド・ナイルズはローマにレンタル移籍中だ。
最終ラインではエクトル・ベジェリンもレアル・ベティスにレンタル移籍しており、シュコドラン・ムスタフィ、カール・ジェンキンソン、セアド・コラシナツもチームを去った。

スミス・ロウは新たな司令塔として成長中 photo/Getty Images

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若手の台頭でチームは一気にフレッシュな構成へ

中盤ではメスト・エジルがフェネルバフチェへ、ルーカス・トレイラはフィオレンティーナにレンタル移籍中だ。トレイラはフィオレンティーナにフィットしており、このままフィオレンティーナが完全移籍に切り替えるのではとの見方もある。アーセナルで再び戦力になる可能性は低いか。

他には期待の若手MFだったジョー・ウィロックは昨夏ニューカッスルに完全移籍し、同じく期待されていたMFマッテオ・グエンドウジはアルテタの構想に入り切らずマルセイユにレンタル移籍している。ヘンリク・ムヒタリアン、アレックス・イウォビもチームを去った。

前線では今冬にエースだったFWピエール・エメリク・オバメヤンが退団。ダニー・ウェルベックも今はブライトンでプレイしており、攻撃陣も顔ぶれが変わった。ラカゼットも契約は今季までとなっており、今後どうなるか分からない。

GKベルント・レノ、DFロブ・ホールディング、MFモハメド・エルネニー、ジャカ、エミール・スミス・ロウ、FWラカゼット、エディ・エンケティア、ブカヨ・サカの8名は2018-19シーズン開始当初のメンバーで生き残っているが、主力と計算されているのはジャカ、スミス・ロウ、ラカゼット、サカくらいか。

レノはアーロン・ラムズデールに守護神の座を奪われ、ホールディングも最終ラインのファーストチョイスではない。エルネニーも同じで、近いうちにクラブを去ることになるだろう。

英『The Sun』は信じられないほどの大改革と取り上げているが、最終ラインでは冨安健洋やベン・ホワイト、中盤ではマルティン・ウーデゴー、成長してきたスミス・ロウにサカ、前線にはガブリエウ・マルティネッリなど、若手の台頭もあって顔ぶれは大きく変わった。

アルテタも若手を信用してピッチへ送り出しており、この大胆改革は数年後の成功に繋がる気配がある。一気に世代が変わり、ここからは冨安やサカ、スミス・ロウら若い選手たちに時間を与えてプレミアリーグ制覇への足場を固めていく時期だ。

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