ヴラホビッチの穴埋める《アタッカー3人衆》 ヒット補強続くフィオレンティーナは見逃せない

フィオレンティーナへ加入したピョンテク photo/Getty Images

今冬すぐに即戦力を迎え入れた

今冬にFWドゥシャン・ヴラホビッチをユヴェントスへ売却し、エースストライカーを失ったフィオレンティーナ。得点力の部分には不安も残るが、ちゃんと攻撃陣にもピースは加えている。

最大の注目はスイスのバーゼルで得点を量産してきた23歳のブラジル人FWアルトゥール・カブラルだ。初の5大リーグ挑戦ではあるものの、186cmとサイズもあるカブラルがヴラホビッチの直接的な後釜候補といったところか。バーゼルでは今季もリーグ戦18試合で14得点を挙げており、この勢いをセリエAに持ち込んでくれれば大きい。

さらにフィオレンティーナは今冬にヘルタ・ベルリンからFWクシシュトフ・ピョンテクをレンタルで獲得し、フランスのリールから右のウイングを主戦場とする23歳のフランス人FWジョナタン・イコネも1400万ユーロで加えている。ヴラホビッチは失ったが、冬のうちに3枚の即戦力候補を迎えることに成功しているのだ。

リールからはイコネを補強 photo/Getty Images

ここ最近のフィオレンティーナは補強が当たっている

ピョンテクといえば2018-19シーズンにジェノアで19戦13ゴールと大暴れしたポーランド代表のストライカーで、それからはミラン、ヘルタ・ベルリンと渡り歩いてきた。ジェノア以降は思ったほどの結果を残せていないのが気がかりだが、セリエAの環境を知っているのは大きい。カブラルと一緒にヴラホビッチの穴を埋めることに期待がかかる。

もう1人のイコネは得点力こそ高くないが、昨季リールのリーグ制覇に貢献したチャンスメイカーだ。2019-20シーズンにはリーグ・アンで9アシストを記録しており、カブラルと同じ1400万ユーロで獲得できたのはお買い得だった。

今季のフィオレンティーナはここまで7位と奮闘しているが、ここ最近は補強が当たっている。昨夏にアーセナルからレンタルで加えたMFルーカス・トレイラ、500万ユーロで完全移籍に切り替えたブラジル人DFイゴール、カリアリからレンタルで加えた22歳の若手FWリッカルド・ソッティル、スペツィアからレンタルでMFリッカルド・サポナーラを加えるなど、抜け目なく実力者を迎え入れている。

得点部分の多くをヴラホビッチに頼っていたのは事実だが、それでもここまでヴラホビッチを含めて14人もネットを揺らしてきた。カブラル、イコネ、ピョンテクの新戦力3人衆が攻撃力をプラスしてくれれば、欧州カップ戦出場権確保へ近づけるはず。

果たしてフィオレンティーナの冬の補強は当たるのか。ヴラホビッチの穴をどう埋めてくるのか楽しみだ。

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