アジアレベルでは測れない日本代表の真の実力 意外と時間のないW杯・カタール大会までの道筋

今後は欧州や南米との経験を積みたい photo/Getty Images

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オプションを試す時間がない

2021年の9月から始まったこのアジア最終予選だが、残すところまと2試合となった。現在、日本代表は6勝2敗でグループBの2位に立っている。3月に予定されているオーストラリア戦に勝利すれば、最終節ベトナム戦の結果に関係なく、ワールドカップ・カタール大会への切符を掴むことができる。

初戦オマーン戦ではいきなり黒星を喫すも、ここまで何とか持ち直してきた日本代表だが、本大会への出場が決まることになれば、アジア勢以外との対戦経験を増やしたい。特に欧州や南米は世界でも特にレベルの高い地域であり、W杯でベスト8に残るのであればどこかで当たることは避けられない。実際に前回のワールドカップ・ロシア大会の前にはマリ、ウルグアイ、ガーナ、スイス、パラグアイと親善試合と行っている。

このようにアジア圏以外と親善試合を行うことで、今までは見えてこなかったものが見えてくる。攻撃では伊東純也に頼りきりだが、彼が捕まればどうするのか。プランBはあるのか。守備では吉田麻也と冨安健洋の主軸2人を欠いてサウジアラビアを完封することはできたが、板倉滉と谷口彰悟は通用するのか、今では不動の遠藤航、田中碧、守田英正が普段通りに機能するのか、などなどアジアレベルでは分からない日本代表の弱さが見えてくるだろう。

W杯・カタール大会は今年の11月と開催まではまだまだ時間はあるが、新しいオプションを試すとなると意外と時間は残っていない。次回の代表戦も大事だが、本大会を見据えたメンバー選考を行うのも悪くないか。

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