またフランスから逸材登場 リヨンの最終ラインを支える“怪物ルーキー”に刮目せよ

19歳ながらリヨンに欠かせぬ戦力となっているルケバ photo/Getty Images

リーグ・アンで評価急上昇中

2021-22シーズン開幕前、リヨンの最終ラインで19歳の若者が定位置を奪うことをどれほどの人が想像しただろうか。なにしろ、この男は今季トップチームへの昇格を果たしたばかりのティーンエイジャー。ポジションを争うライバルが強力だったこともあり、何試合かに出場して経験を積むことさえできれば御の字と考えていたファンも多かったことだろう。

しかし、そんな周囲の予想を覆し、今季リヨンで多くの出番を得ているのがU-21フランス代表DFカステロ・ルケバ(19)だ。序盤戦こそほとんど試合に絡むことができていなかった同選手だが、昨年11月のヨーロッパリーグでデビューを果たすと彼はそこから一気にチームの主力に定着した。リーグ・アンでは第17節のボルドー戦から先発の機会を掴み、前節まで7試合連続でフル出場。今ではリヨンの最終ラインに欠かせぬ存在となっている。

そして、そんなルケバの頼もしさはスタッツにも表れる。データサイト『SofaScore』によると、ここまでリーグ・アン9試合の出場で同選手が記録している地上戦勝率は驚異の76.32%(38回中29回勝利)。12月ごろから台頭してきた選手とあってデュエル数自体はそこまで多くないものの、この数字は非常に印象的だ。同サイトによる1試合平均評価点もチーム3位となる「7.13」を記録しており、今季ルケバの評価は試合を重ねるごとに上昇し続けている。

加えて、インターセプトの技術にもキラリと光るものを感じさせるルケバ。相手が危険なエリアに供給しようとしたパスやクロスも、彼はことごとくブロックしてしまう。相手が攻撃を仕掛けるうえでカギとなるパスを遮断する能力はリヨン守備陣の中でもピカイチと言っていいだろう。これでまだプロ1年目のルーキーというのだから恐ろしい。

2021-22シーズン、リヨンの最終ラインで一気に頭角を現してきたルケバ。フランス・サッカー界にはまた楽しみな逸材が登場している。

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