アスリート能力を生かさないのは勿体ない CF不足のアーセナルに期待したいN・ペペのストライカー化計画

アーセナルで出番のないペペ photo/Getty Images

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発想としては悪くなさそうだ

冨安健洋らの加入もあり、21-22シーズンの前半戦は手応えのある出来を見せたアーセナル。後半戦は元日にマンチェスター・シティ相手に善戦したが、未だ勝ち星がない。さらに後半の失速を防ぐために期待されていた冬の移籍市場では即戦力の獲得はなく、既存メンバーで後半戦を戦うことになっている。

薄いスカッドになったアーセナルだが、特にセンターフォワードは深刻だ。フォラリン・バログン、ピエール・エメリク・オバメヤンを放出したことでアレクサンドル・ラカゼットとエディ・エンケティアの2人で後半戦をローテーションすることになっている。ラカゼットがいれば安心だが、怪我となれば一気に得点が取れなくなる可能性は十分にある。

そこで期待したいのが、既存メンバーでのCFへのコンバートだ。既にガブリエウ・マルティネッリを中央に置く話も出ており、柔軟に対応できれば問題にはならないかも知れない。

英『football.london』でもストライカー不足をどう解消するのかという話が出ており、そこでコンバート案が出ているのがニコラ・ペペだ。

フランスのリールで大きく飛躍し、2019年に7200万ポンドの移籍金でやってきたペペ。サイドを主戦場とするドリブラーであり、昨季はプレミアで10ゴールを奪うなど、得点力を見せた。しかし、今季はブカヨ・サカが本格的に右サイドに定着したことでポジションを失っており、ここまでリーグ戦では501分しかプレイできていない。

このように構想外気味のペペだが、アーセナルで長くプレイしたイラン・ライト氏は同メディアにて「アフリカネーションズカップでのペペを見ているとアスリート能力の高さに驚かされる。賢いプレイヤーであり、相手DFは攻撃を防ぐのに苦労している」とコートジボワール代表として同大会に出場したペペのパフォーマンスを称賛している。続けて偽9番での起用がどうかとも提案しており、アーセナルのレジェンドはペペの持つポテンシャルの高さに期待しているようだ。

偽9番の適性があるか分からないが、攻撃で違いを見せられるだけにペペのCF起用は悪くないだろう。放出候補ではあるが、今季はまだアーセナルの選手であり、控えとしてベンチを温め続けるのは非常に勿体ない。最終的にはミケル・アルテタ監督の判断ではあるが、ペペのCF起用には期待したい。

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