プレミアで見せたドリブルはリーガでも通用する アトレティコでも対応できない“最高級のスピードを持つ男”

バルセロナでの再デビューとなったトラオレ photo/Getty Images

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この試合で一気にファンの心を掴んだことだろう

7日に行われたバルセロナ対アトレティコ・マドリードの一戦は4-2でバルセロナがホームで勝利を収めている。

今季のバルセロナはレアル・マドリードやバイエルン・ミュンヘンのような以前までは同格とされていたクラブに負け続けており、格上に対抗できない苦しいシーズンとなっていたが、ようやくアトレティコから白星を挙げることができた。そんな特別なゲームで右サイドから違いを生み出したのが新加入のアダマ・トラオレだ。

イングランドのウルブズで大きく飛躍し、今冬の移籍市場で2015年以来となる古巣復帰を果たしたトラオレ。武器はスピードを生かしたドリブルであり、単独で突破するという点においてはワールドクラスの実力を持っている。

プレミアではドリブラーとして名を馳せたトラオレだが、スペインでも彼の実力は通用するようだ。[4-3-3]の右ウイングとして先発を飾ると、臆せず右サイドからドリブルを仕掛け、ボックス内にクロスを供給している。縦への突破からクロスの言ってしまえばワンパターンな攻撃だが、トラオレのスピードがあることでそれは大きな武器に変わり、対峙するマリオ・エルモソは対応できていなかった。結果、バルセロナでの再デビュー戦は61分でベンチに下がることになったが、クロスからガビのゴールをアシストしており、いきなり目に見える結果を残している。

また、ここまでトラオレがドリブルに突破できたのも、右サイドバックで先発したダニエウ・アウベスの働きが大きい。彼がビルドアップを一手に引き受けており、右サイドの攻撃を機能させている。トラオレの突破力も素晴らしいが、アウベスの偽SBの仕事も大きく勝利に貢献したか。

そのアウベスが退場するなど波乱のあったアトレティコ戦だが、無事、勝利で終えることができたバルセロナ。トラオレやフェラン・トーレス、ピエール・エメリク・オバメヤンら新戦力の躍動もポジティブなニュースであり、次節エスパニョール戦も期待できそうだ。

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