冬にはコシェルニー放出も…… 《23戦58失点》とボルドーの失点ペースが異常なことになっていた

リーグ・アンで苦戦続くボルドー photo/Getty Images

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1試合平均2.52失点ではどうにもならない

この混乱を止めることは出来るのだろうか。今季フランスのリーグ・アンにて驚異的なペースで失点を重ねているのが19位に沈むボルドーだ。

ボルドーはここまでリーグ戦23試合を消化し、失点数はリーグワーストの58失点だ。今年1月には元アーセナルDFローラン・コシェルニーとの契約を解除したことが話題を呼んだが、守備に手を加えても混乱は止まっていない。今節はスタッド・ランスに0-5のスコアで敗れてしまい、チームは完全崩壊状態だ。

リーグ・アンの記録を振り返ると、21世紀に入ってからワーストの失点数を記録したのは2015-16シーズンのトロワで83失点だ。そのトロワでも1試合平均失点数は2.18点だったのだが、今のボルドーはそれを上回る2.52点も失点がある。
まだ前線では韓国代表FWファン・ウィジョが9得点を挙げるなど奮闘しており、攻撃の方は降格圏ながら34得点奪えている。これは8位に位置するリヨン(31得点)よりも多い数字だ。本来なら残留くらいは確実に出来そうなものだが、守備が大きく足を引っ張ってしまっている。

何より今季ボルドーはリーグ戦でまだ1度もクリーンシートを達成していない。まだシーズンは残っているが、過去にリーグ・アンのクラブでクリーンシート0で終えたチームは存在しないという。

欧州5大リーグでは2007-08シーズンにイングランド・プレミアリーグでダービー・カウンティが89失点、2020-21シーズンにはセリエAでクロトーネが92失点、リーガ・エスパニョーラでは2016-17シーズンにオサスナが94失点を喫するなど驚異の失点数を記録したクラブがあったが、今のところボルドーの1試合平均失点数は彼らをも超えている。

この流れを修正するのはかなり厳しそうだが、失点数はどこまで増えてしまうのか。3月にはパリ・サンジェルマンとの戦いも控えており、100失点近くまで数字は伸びることになるかもしれない。

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