ゴミス失ってもアジア王者が強い イガロを加えたアル・ヒラルはJリーグ勢の脅威となる

アル・ヒラルに加わったイガロ photo/Getty Images

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CWCではチェルシーと激突

今月3日よりUAEでスタートしたクラブワールドカップ2021。アジアからは昨年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を制したサウジアラビアのアル・ヒラルが出場しており、6日には開催国枠で出場しているアル・ジャジーラを6-1で粉砕してみせた。

アル・ヒラルは9日に行われる欧州王者チェルシーとの準決勝に進出することになったわけだが、さすがは近年結果を出しているアル・ヒラルだ。今年もACLに参戦しており、日本勢にとっても厄介な相手となるだろう。

何と言っても注目は助っ人選手たちだ。アル・ヒラルは今冬に絶対的エースだったFWバフェティンビ・ゴミスを手放したが、代わりにサウジアラビアのアル・シャバブでプレイしていたナイジェリア代表FWオディオン・イガロ、さらにはブラジルのフラメンゴから25歳のFWミシャエウを獲得している。
イガロは中国の上海申花でもプレイするなど、アジアのサッカーをよく理解している。2020年には短期間だけマンチェスター・ユナイテッドでもプレイしており、その実力は高い評価を受けてきた。32歳とはいえ、アジアのDFにとっては強烈なFWだろう。今回のアル・ジャジーラ戦でも先制点を挙げており、ゴミスに代わる新エースだ。

ミシャエウの方もフラメンゴでは94戦21得点10アシストとまずまずの結果を残しているウイングで、南米仕込みのテクニックには警戒が必要だ。

他にはポルトガルのスポルティング・リスボンでプレイしてきた25歳の攻撃的MFマテウス・ペレイラ、ポルトガルの名門FCポルトで190戦72得点の数字を残してきた30歳のFWムサ・マレガ、今もコロンビア代表の一員として南米予選にも出場している守備的MFグスタボ・クエジャール、同じくペルー代表として南米予選を戦っているウイングのアンドレ・カリージョなど、ハイレベルな助っ人が揃っている。

このアル・ヒラルがチェルシー相手にどこまで戦えるのか見もので、今のアジアでトップレベルのチームなのは間違いない。今年のACLでも1、2を争う危険な相手となりそうだ。

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