ロシアで日本と戦った時より明らかに強い…… “アフリカ王者”セネガルはW杯ベスト8目指せる

アフリカ・ネイションズカップを制し、宙を舞う指揮官アリュー・シセ photo/Getty Images

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陣容は4年前よりパワーアップ

2018年の夏、日本代表はロシアの地でセネガル代表と激闘を繰り広げた。あの時のセネガルも十分に強かったが、今のセネガルはさらに強化されていると言っていい。

セネガルを指揮するのは、ワールドカップ・ロシア大会の頃と変わらずアリュー・シセだ。シセの下でチームは強化を続け、先日にはアフリカ・ネイションズカップ決勝でエジプト代表をPK戦の末撃破。意外かもしれないが、これがセネガルにとって大会初優勝だった。

3年半前に日本と戦った頃と比較すると、やはり1番の違いは選手層だろう。GKにはチェルシー所属のエドゥアール・メンディが入っているが、メンディは3年半前のロシア大会は招集されていなかった。代表デビューはロシア大会後の2018年11月のことになっており、世界トップクラスのGKと評価されるメンディが最後方に構えているのは心強い。現アフリカNo.1GKだ。
最終ラインではナポリのカリドゥ・クリバリが健在なことに加え、昨年にはフランス世代別代表を選んでいたパリ・サンジェルマンDFアブドゥ・ディアロがセネガル代表を選択。今大会でもディアロはクリバリとコンビを組んでおり、ディアロの代表入りも大きい。

同じく昨年には、マルセイユで酒井宏樹とも一緒にプレイした現バイエルン所属のDFブナ・サールがセネガル代表からの招集を受けており、右サイドバックの位置から攻撃性をプラスしてくれる貴重な人材だ。

今大会フル稼働できたわけではないが、左サイドバックには昨夏にミラン入りを果たした25歳のフォデ・バロ・トゥレもいる。フォデ・バロ・トゥレもフランスの世代別代表を選択していたのだが、昨年にセネガル代表入りを果たしている。

前線ではリヴァプールのサディオ・マネが充実の時期を迎えており、そこにロシア大会当時は招集されていなかったストラスブールFWハビブ・ディアロ(26)、ビジャレアルFWブライユ・ディア(25)といった選手が代表に入ってきている。

まだ今年のワールドカップ・カタール大会に出場できると決まったわけではないが、おそらくセネガルはロシア大会当時よりも強い。カタール大会に出場できればベスト8くらいは狙えるはずで、選手たちもロシア大会でのグループステージ敗退の屈辱を晴らしたいと考えているだろう。

アフリカ・ネイションズカップ制覇も自信になったはずで、セネガルは現アフリカ最強国としてカタールの地を目指す。

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