175万ユーロFWは今や2200万ユーロの価値に 超ヤング軍団シュツットガルトの目利きが凄い

シュツットガルトで評価伸ばしたカライジッチ photo/Getty Images

もし2部に降格すれば狙われる

ドイツのシュツットガルトといえば、過去にも現チェルシーFWティモ・ヴェルナー、DFアントニオ・リュディガー、バイエルンDFバンジャマン・パヴァール、MFジョシュア・キミッヒ、アーセナルGKベルント・レノ、元ドイツ代表MFサミ・ケディラなど実力者を他クラブへ売却してきた実績があるクラブだ。

今も敏腕スカウトとして有名なスヴェン・ミスリンタートSDの手腕もあって興味深い若手を複数抱えるヤングチームとなっているのだが、さすがに目の付け所が良い。

例えば23歳のFWサイラス・カトンパ・ムブンパだ。ムブンバは2019年の夏にパリFCより800万ユーロで獲得された選手だが、今ではチームNo.1となる2500万ユーロの市場価値がつけられている(移籍情報サイト『Transfermarkt』より)。この2年半で評価は大きく伸びており、強豪クラブでもプレイ出来るポテンシャルを備えている。

遠藤と同じ中盤で戦うマンガラも評価を伸ばした photo/Getty Images

遠藤航、伊藤洋輝の去就も気になる

同じく前線ではオーストリア代表の長身FWサーシャ・カライジッチ(24)も面白い。こちらも同じく2019年の夏にオーストリアのFCアドミラ・ヴァッカー・メードリングから獲得された選手だが、獲得費用は僅か175万ユーロだ。それが今では2200万ユーロもの市場価値にジャンプアップしており、シュツットガルトの目利きは正しかった。

2017年にベルギーのアンデルレヒトから180万ユーロで加えた23歳のベルギー人MFオレル・マンガラも今の市場価値は2000万ユーロ、2018年にクロアチアのディナモ・ザグレブから600万ユーロで加えたクロアチア代表DFボルナ・ソサも同じく2000万ユーロ、2019年にパリ・サンジェルマンのアカデミーから迎えた20歳のフランス人FWタンギー・クリバリも評価を高めている。

英『Squawka』も過去の例と同様に、近いうちにシュツットガルトから実力ある若手たちが羽ばたくのではないかと注目しているが、何より現在のシュツットガルトは17位と降格圏に沈んでいる。仮にこのまま2部へ降格するとなれば、1部のクラブは必ずシュツットガルトのヤングタレントに目をつけてくるだろう。

日本代表MF遠藤航、DF伊藤洋輝の2人の去就も気になるところだが、この夏シュツットガルトの主力たちはどう動くのか。シーズンの結果次第では、移籍市場でも注目を集めるクラブの1つとなるかもしれない。

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