アザール、イスコ、ヨビッチ…… レアルの豪華すぎる“サブ組”が信頼されていない

レアルで状況好転しないアザール photo/Getty Images

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ビッグネーム多いが、アンチェロッティはなかなか起用しない

圧倒的な強さではないかもしれないが、リーガ・エスパニョーラで首位を守るレアル・マドリードはカルロ・アンチェロッティの下で安定した戦いを継続している。クリスティアーノ・ロナウドがいた頃のような派手さはないものの、堅実なサッカーでリーガの首位を守ってきたのだ。

上手くチームをまとめてくる手腕はさすが名将アンチェロッティといったところだが、不安材料もある。アンチェロッティがサブ組の選手たちをあまり信用していないのだ。

怪我の影響もあるが、FWエデン・アザールはその最たる例と言える。才能は申し分ないが、アンチェロッティはベンチに座るアザールに声をかけないままゲームを終えることも珍しくない。これはリーグ戦に限ったことではなく、今年1月のスペイン・スーパー杯の準決勝・バルセロナ戦、決勝アスレティック・ビルバオ戦、2月3日のスペイン国王杯・準々決勝アスレティック・ビルバオ戦でもアザールに出番は与えられなかった。こうしたカップ戦ではサブ組の力も必要なのだが、今のレアルは主力とサブ組の間に大きな差がついている印象だ。

イスコも今季は影が薄い photo/Getty Images

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2月からはCLの戦いも再開するが、複数コンペティションをどうする

センターフォワードのルカ・ヨビッチもそうだ。レアルの最前線にはカリム・ベンゼマが構えているが、ベンゼマの負担を軽減させられる選手がいない。ヨビッチも前述したカップ戦3試合すべてベンチに座ったまま終えており、今季全体でも457分間しかプレイタイムが与えられていない。1トップでは計算されていないのだろう。

中盤ではイスコも出番が増えない。ベンチには入っているのだが、今季のプレイタイムはヨビッチより少ない342分間だ。中盤もトニ・クロース、ルカ・モドリッチ、カゼミロの3枚が絶対的な存在となっており、代わりを務められる選手は見当たらない。イスコのテクニックはかなり高いレベルにあるが、アンチェロッティの下で出番を掴むのは厳しそうだ。

他にも今季限りの契約となっているDFマルセロ、レンタル移籍を繰り返してきたDFヘスス・バジェホ、怪我組も入れるならFWガレス・ベイル、FWマリアーノ・ディアスといった選手たちも信頼は得ていない。スペイン『MARCA』は姿を見せないスター選手たちが豪華だと取り上げているが、ビッグネームが揃う割に選手層は厚くない印象だ。

2月からはチャンピオンズリーグ決勝トーナメントも始まるが、サブ組に出番は回ってくるだろうか。どこかでターンオーバーが必要な時がくるはずだが、アンチェロッティのプランに入っている選手はあまり多くないのだろう。

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