大迫勇也の古巣ブレーメンの快進撃をご存知か 驚異の“22ゴール”で7連勝と大爆発していた 

昇格目指すブレーメン photo/Getty Images

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チームを変えたのは33歳の青年監督

ブンデスリーガ2部の順位表が荒れてきた。やや遅れて2部で旋風を巻き起こしているのが、昨季降格してしまったブレーメンだ。

ブレーメンといえば日本代表FW大迫勇也も昨季まで所属していたクラブであり、1981-82シーズンからは常にブンデスリーガ1部残留を決めてきた名門だ。今季は久々に2部での生活となったわけだが、そのブレーメンに良い風が吹いているのだ。

旋風を起こしているのは、昨年12月よりチームを指揮することになった33歳のオーレ・ヴェルナーだ。ホルシュタイン・キールで指導者の勉強を続けてきたヴェルナーは、11月に退任したマルクス・アンファングに代わってブレーメンを指揮することになった。
予想外の形で起きたバトンタッチだったが、ヴェルナー率いるブレーメンのここまでの戦績は、驚異の7戦全勝だ。一気に勝ち点を積み上げ、暫定ながら2部首位に躍り出たのだ。

独『Sport1』はヴェルナーが規律あるハイプレスをチームに仕込んだおかげで攻守両面が安定したと称賛しているが、中でも目立つのは攻撃性だ。

ヴェルナー就任後の7試合は22得点も奪っており、1試合平均3ゴールを超えていることになる。中でも見事なのは、ヴェルナー体制の7試合すべてで得点を挙げている27歳のFWマーヴィン・ドゥクシュだ。ヴェルナーが就任するまでは5得点3アシストだったのだが、12月3日のアウエ戦より7試合連続得点を記録。この7試合の成績は7得点5アシストと圧巻で、得点ランキングでも5位に浮上してきた。

その相棒を務める29歳の長身FWニクラス・フュルクルクも年明けからは4試合で4得点と波に乗っており、この2トップがブレーメンを昇格へ導こうとしている。

同メディアは強かった頃のブレーメンにはアイウトン、イヴァン・クラスニッチ、ミロスラフ・クローゼなど象徴的なFWがいたと振り返っており、今のドゥクシュ&フュルクルクもそれに近いインパクトがあると絶賛する。

今季のブレーメンは2部ながら出足が鈍かったが、今は確実に1シーズンでの昇格に近づいている。近年ドイツからは注目の青年指揮官が続々出てきているが、33歳のヴェルナーもその1人となるかもしれない。ブレーメンのヴェルナー招聘は大正解と言えそうだ。

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