早くもこの移籍は成功の予感 3連敗に沈むトッテナムを照らすベンタンクールの存在

早くも存在感を見せるベンタンクール photo/Getty Images

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プレミアに適応している最中だ

アントニオ・コンテ加入以降、好調だったトッテナムだが、プレミアリーグではチェルシー、サウサンプトン、ウルブズに3連敗を喫してしまった。チェルシーとの差は仕方ないが、上位を目指すのであれば、サウサンプトンとウルブズに連敗はいただけない。そんな中でも今後に期待を持たせてくれたのが、新加入のMFロドリゴ・ベンタンクールだ

ユヴェントスで長くプレイし、今冬の移籍市場でデヤン・クルゼフスキと共にやってきたウルグアイ代表MF。スパーズ加入後は途中出場から出番を得ており、0-2で敗戦となったウルブズ戦が初先発となった。

初のフルタイム出場となったわけだが、事前評価よりも良かった点はビルドアップでの貢献度だ。ノーミスとはいわないが、ボールロストは少なく堅実にパスをつなぐことができる。同じくダブルボランチの一角として出場したハリー・ウィンクスのように焦ることなく、攻撃を組み立てられている。局面を打開する縦パスは何本も見られた。特に前半左サイドのソン・フンミンにつなげたロブパスは見事であり、中盤からパスが供給できないスパーズの問題を解決してくれる存在として期待できる。

守備は思っていた以上のものを見せてくれた。タックル成功数4回、インターセプト数1回とボール奪取を見せ、空中戦ではチーム最多となる5度の勝利を記録している。

まだ判断するのは早いが、次節ダブルボランチならウィンクスではなくピエール・エミール・ホイビュルクとのコンビが見てみたい。ウィンクスはコンテ政権から継続して起用されているが、無理な場面でのパスミスが多く、守備に負担をかけてしまっている。その点、ベンタンクール、ホイビュルクであればミスも少なく、前進できるはずだ。

少ないプレイタイムで活躍し、チームの序列を変えつつあるベンタンクール。オリヴァー・スキップが怪我から復帰すれば中盤に3枚を並べることも可能であり、今後のコンテの起用法に注目だ。

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