長谷部誠は《日本のラファエル・マルケス》と言っていい 完成した守備職人は4度目のW杯目指せた

W杯ロシア大会も戦ったマルケス photo/Getty Images

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マルケスは39歳でW杯のピッチに立った

現在フランクフルトでプレイする38歳の長谷部誠は、中盤の底とリベロの両方をこなす万能プレイヤーとして30代半ばより再び評価を上げることになった。決して体の大きな選手というわけではないが、最終ラインからチームをコントロールし、攻撃の出発点となることも出来る特別な能力を持っている。

タイプ的には長谷部と近いだろうか。長谷部の5つ年上となる元メキシコ代表DFラファエル・マルケスも同じくリベロと守備的MFをこなせる名手として有名だった。

今回英『Football365』がマルケスの全盛期を振り返っているが、マルケスは2003年から2010年までバルセロナでプレイしている。ここでも守備的MFとセンターバックをこなしてきたが、特にバルセロナのアンカーに求められる仕事はかなり難しい。それをこなしてきたマルケスも相当にサッカーIQの高い選手なのだ。

長谷部はまだまだ全盛期 photo/Getty Images

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長谷部も存在感はマルケスに近い

かつてバルセロナで一緒にプレイした元コートジボワール代表MFヤヤ・トゥレは、マルケスのプレイをもっと評価すべきだと主張していた。

「マルケスは最もタフなDFの1人だったよ。彼のプレイを動画で見るべきだ。バルセロナで何をしてきたかね。凄いDFだよ。彼はジェラール・ピケの10倍は良かった」

メキシコ代表でも絶対的リーダーとしてワールドカップを5回経験しており、同国では歴代3位となる147試合に出場している。サッカーセンスの高い名手を多数輩出してきたメキシコの中でも、歴代No.1クラスと言っていい実力者だろう。

マルケスにとってメキシコ代表でのラストマッチとなったのは、2018年のワールドカップ・ロシア大会ベスト16のブラジル戦だった。この時39歳であり、主に途中出場ながらチームのベスト16入りに貢献していた。

この経歴を見ると、長谷部もまだ日本代表で戦えるだろう。常時スタメンでなくとも、マルケスのようにチームの精神的支柱になることは可能だ。もちろん3バックもオプションとなるはずで、長谷部をカタールの地で見てみたいと考える日本のサッカーファンは多いはず。今のパフォーマンスならば十分に4度目のワールドカップを狙えるだけに、渋い守備職人として完成した長谷部をサムライブルーで見られないのは少々残念だ。

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