減っていくワン・クラブ・マン 現役最長の“16年”続けて1つのクラブで戦い続ける2人の大ベテラン

ユヴェントスで戦い続けるキエッリーニ photo/Getty Images

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近年は選手の移籍も激しく

近年は1つのクラブに忠誠を尽くす選手が減ってきており、選手の移動は激しくなっている。1つのクラブでプレイし続けるには高い実力が必要だが、そうした選手はより高額な年俸が約束されるメガクラブから誘いの声がかかることも少なくない。選手としてサラリーアップを求めるのは自然なことだが、ワン・クラブ・マンが減少していることには寂しさもある。

今のサッカー界では、DFジョルジョ・キエッリーニがユヴェントスで16年間プレイしている。2005-06シーズンからユヴェントス一筋を貫いており、この16年はレンタル移籍なども経験していない。クラブのバンディエラと呼ぶにふさわしいレジェンドだ。

セリエAにはもう1人長期にわたって1つのクラブでプレイし続けている者がいる。サッスオーロMFフランチェスコ・マニャネッリだ。

サッスオーロでプレイするマニャネッリ photo/Getty Images

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サポーターにとって彼らは象徴となる

37歳のマニャネッリは2005年よりサッスオーロに所属しているが、当時のサッスオーロはまだセリエCに所属する下位クラブだった。そこから2シーズンかけてセリエBに昇格し、5シーズン戦い抜いた末2013-14シーズンからセリエAに昇格。マニャネッリはその軌跡を間近で見てきた貴重なプレイヤーなのだ。

『Transfermarkt』は、1度もクラブを変えることなくプレイしている現役選手ではキエッリーニとマニャネッリの16年間が最長の数字だと取り上げており、2人は現代では珍しいキャリアを過ごしている。

2人に続いてレアル・マドリードDFマルセロも15年間レアルでプレイを続けてきたが、クラブとの契約は今季限りだ。レアルとの関係はもうすぐ終わりを迎えることになる。

他にはウェストハムMFマーク・ノーブルが15年、バルセロナのMFセルヒオ・ブスケッツとDFジェラール・ピケ、ラツィオDFステファン・ラドゥ、アンジェDFヴァンサン・マンソーが13年間、バイエルンFWトーマス・ミュラーが12年間となっているが、今後はこうした選手も減っていってしまうのだろうか。

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