スイスで躍動するのは川辺駿だけじゃない ローザンヌでポジションを掴んだ21歳MF鈴木冬一の現在地

スイスで出場機会を得る鈴木 photo/Getty Images

グラスホッパー戦ではフルタイム出場を果たした

ウルブズへの移籍で話題となったスイスリーグ・グラスホッパーでプレイするMF川辺駿。中盤で走力と技術をチームに提供できる選手であり、日本代表入りも期待されている。そんなグラスホッパーが先日、セレッソ大阪から瀬古歩夢を獲得したと発表した。既にチームに合流しており、トレーニングに励んでいる。

日本人が海外移籍をする際はベルギーやスコットランドがメジャーとなっているが、スイスでプレイする日本人選手も増えている。現在では3人がスイスの1部リーグに在籍しており、川辺、瀬古、そしてローザンヌ・スポルトの鈴木冬一が3人目となっている。

湘南ベルマーレで大きく飛躍し、サイドバックやウイングバック、さらには中盤として起用されていた鈴木。2020年シーズンには3アシストを記録し、同年の冬にスイスのローザンヌへ移籍している。

昨シーズン途中からの同選手だが、ローザンヌでは左WBとして出場機会を掴んでいる。昨季は19試合に出場して2ゴール3アシストを記録。今季も左WBを継続しており、今季は16試合で1アシストの数字を残している。今季はまだまだシーズン中盤戦であり、このまま好調を維持できれば昨季の記録を超えることは容易となるだろう。

そんな鈴木が在籍するローザンヌと、川辺、瀬古が所属するグラスホッパーの試合が13日に行われ、2-0でグラスホッパーが勝利している。ローザンヌの鈴木は敗戦となったが、フルタイム出場を飾り、インターセプト数4回、タックル成功数2回と守備で存在感を放っている。ボールロストの多さは気になるが、積極的に攻撃に関与する姿勢を見せた。

今後の成長度合いにもよるが、代表への招集も期待したい。アンダー世代では常に名前のあった選手であり、森保一監督のリストにも載っているはずだ。守備強度が高く、攻撃面でも貢献できる選手は貴重であり、ワールドカップ・カタール大会後には中山雄太のポジションを脅かす存在となれるか。

スイスでポジションを獲得し、経験値を積み上げている鈴木。セルティックで活躍している旗手怜央らのように今後彼の活躍が日本に届くことになるのも時間の問題ではないだろうか(データは『SofaScore』より)。

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