優秀な元徳島MFは岩尾だけじゃない マリノスへ活躍の場を移したパリ世代・藤田譲瑠チマが持つポテンシャル

アンダー世代では代表経験もある藤田譲瑠チマ photo/Getty Images

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岩尾はさっそく浦和で定位置を掴んだ

12日に行われた川崎フロンターレ対浦和レッズの富士フイルム・スーパーカップは浦和に軍配が上がった。徳島ヴォルティスから加入した岩尾憲が浦和のピッチ内の監督としてチームをまとめ上げており、王者川崎を浦和が倒している。

そんな岩尾を輩出した徳島だが、今季横浜F・マリノスへ移籍したMF藤田譲瑠チマは昨季徳島で岩尾と共にプレイしており、印象的なパフォーマンスを見せてマリノスに引き抜かれている。

東京ヴェルディユースで育ち、2021年に徳島へ。その翌年さらなるステップアップとしてマリノスにやってきた藤田。10代の選手だが継続して出場機会を得ており、2020年のヴェルディでは41試合に、昨季の徳島では28試合に出場するなど、順調にキャリアを積み上げている。2024年に行われるパリ五輪での中心選手としてマジョルカの久保建英と共に大きな期待を寄せられている。

ヴェルディ時代にはアンカーを、徳島ではダブルボランチやインサイドハーフなど中盤で複数の役割をこれまでこなしてきた藤田。豊富なスタミナと高いボールコントロール技術、インテリジェンスを武器に戦うハードワーカーであり、中盤で攻守に貢献できる選手だ。マリノスは[4-2-3-1]が基本ベースであり、ダブルボランチの一角というのが彼のベストポジションだ。ライバルは喜田拓也、渡辺皓太、岩田智輝となるだろう。新加入ということもあり、序列は最も下からのスタートとなるが、スタメン組の喜田、渡辺との大きな差はそこまで感じられず、白熱したポジション争いが期待できる。スタイルでいえば渡辺と近く、彼が直近のライバルとなるか。

モンテディオ山形から戻ってきた樺山諒乃介、町田ゼルビアから戻ってきた吉尾海夏など、注目の若手が多い今季のマリノス。藤田も19歳と非常に若い選手であり、徳島時代には岩尾と共に厄介な中盤を形成していた。両者ともに活躍の場を移すことになったが、藤田は岩尾の存在感に負けず、飛躍の一年とすることができるのだろうか。

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