レアルが注意するべきはMMNだけじゃない ペップ・シティをも困らせた小さな巨人・ヴェッラッティの輝き

パリ・サンジェルマンの中心人物としてプレイするヴェッラッティ photo/Getty Images

どのような試合になるのか注目だ

16日から開催されるCL決勝トーナメント・ラウンド16。初日にはまず2試合が予定されているのだが、やはり注目はパリ・サンジェルマン対レアル・マドリードの一戦だろう。引き直しで決まったこのカードだが、ラウンド16の中でも最も注目度の高い一戦といっていい。

PSGはリーグ・アンで首位、レアルもリーガ・エスパニョーラで首位と不安要素はないといえるが、PSGとしてはMFマルコ・ヴェッラッティを怪我で欠くことなく迎えられたことが大きい。

どうしてもPSGはネイマール、キリアン・ムバッペ、リオネル・メッシからなるMMNへの期待が膨らむことになるが、こういった強度の高い試合では中盤で主導権を握れるかで勝敗が分かれることになる。そういった一戦でのヴェッラッティは頼もしい。

2012年からPSGでプレイする古参のヴェッラッティ。常に中盤では中心選手であり、今夏に行われたEURO2020でもイタリア代表として優勝を経験している。しかし、怪我に悩まされているという一面もあり、今季も既に3回の負傷離脱を経験している。グループステージのマンチェスター・シティ戦もイタリア代表MFはベンチ入りしたが、起用できず1-2で敗戦となった。

ヴェッラッティの強みはショートパスやドリブルでのプレス回避だ。プレッシャーのかかった状態でも崩れずに正確なパスを供給することができ、相手のハイプレスをいなし、攻撃を活性化させることができる。2-0で勝ったシティ戦でもヴェッラッティが相手のハイプレスを無効化し、白星をつかんでいる。レアルがハイプレスを仕掛けるのであれば、ヴェッラッティへのプレスは慎重に行ったほうがいい。

ネイマール、ムバッペ、メッシからなる強力な攻撃陣に加え、中盤を支配するヴェッラッティが万全で迎えるレアル戦。昨季はラウンド4でシティに敗れただけに、レアルを倒して再び上位を目指したい。

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