リーガ首位のレアルが後手に回ることに PSGの屋台骨として輝いた2人のゲームメイカー

ヴェッラッティとパレデスからなる中盤は非常に強力だ photo/Getty Images

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今、最も熱い中盤の組み合わせかもしれない

16日に開催されたパリ・サンジェルマン対レアル・マドリードの一戦は1-0でPSGが白星を挙げている。PSGとしては攻守両面でレアルを上回っており、2ndレグも同じようにPSG有利で進むと考えられる。カギとなるの
はマルコ・ヴェッラッティだ。

レアル戦では[4-3-3]のインサイドハーフとして先発すると、正確なパスワークからチャンスを創出。狭いエリアでボールを失わずに前進することができる選手であり、何度もレアルのプレスを無効化している。レアルは中盤でボールをカットし得意のカウンターという形に持ち込みたかったが、ヴェッラッティからボールを奪えず上手く攻撃に移行できなかった。

イエローカードを貰ってしまったが、フルタイム出場でキーパスが6回。タックル成功数も3回と数字を残しており、守備でも貢献している。

レアルにとって厄介だったのは、ヴェッラッティ級の中盤がもう一人いたことだ。MFレアンドロ・パレデスである。

どちらかといえば守備面での活躍が期待できるファイターのようなイメージの強いパレデスだが、この日は守備もできるゲームメイカーだった。インターセプト数3回と守備に貢献しながらチーム内で最も多い106本のパスを成功させる。成功率は94%と高い数字を残している。ショートパス、ロングパスと展開力は申し分なく、彼もヴェッラッティのようにプレス回避能力が高い。

もう一人の中盤のダニーロ・ペレイラが下がり気味だったこともあり、ヴェッラッティとパレデスが2人並んでいたPSG。キリアン・ムバッペの突破力が目立ったことの試合だが、レアルとしてはムバッペにボールを供給する彼らを止めることができなかった。2ndレグではこの問題を解決するのは必須だが、1stレグではその解決策も見つかっておらず、レアルは2ndレグでも苦しい戦いを強いられることになりそうだ(データは『WhoScored.com』より)。

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