三笘薫の最大のライバルとなる可能性も ブライトンで居場所を掴む23歳マルク・ククレジャの多機能性

ブライトンで評価を高めるククレジャ photo/Getty Images

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評価の高い若手だ

マンチェスター・ユナイテッド戦では退場者を出し、さらに0-2と敗戦となってしまったブライトン。それでも、プレミアでは善戦しており、24試合を消化して9位となっている。グレアム・ポッター監督のもとでポゼッションを軸としたサッカーを展開するも、昨季は16位、一昨季は15位と結果が出ていなかっただけに、今季は期待できそうだ。

そんなブライトンだが、今夏の移籍市場でやってきたMFマルク・ククレジャが素晴らしい活躍を見せている。

バルセロナの下部組織で育つも、トップチームでデビューはできず、ローン移籍でスペインのクラブを転々としていたククレジャ。エイバルやヘタフェで実戦での経験を積み、今季からイングランド初上陸となっている。

東京五輪ではスペイン代表としてサムライブルーと戦うなどしているが、今季はその実力を存分に発揮している。

左サイドバック、3バックの左、左ウイングバック、左サイドハーフと左サイドのポジションであれば、どこでも器用にこなせるククレジャ。それを実現しているのは確かな守備力、ドリブルでの推進力、クロスからのチャンスメイクと彼の持つ武器の豊富さであり、今季は守護神のロベルト・サンチェスに次ぐ1832分の出場機会を得ている。特に守備面ではタックル成功数55回、地上戦でのデュエル勝利数85回がイヴ・ビスマに続くチーム2位の成績であり、指揮官から信頼を得られる理由も分かる。

現在ブライトンからベルギーのロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズにローン移籍している日本代表の三笘薫が戻ってくることになれば、ククレジャがライバルとなる。ブライトンはシステムを固定化していないが、サン・ジロワーズと同じ[3-5-2]となればククレジャがWBに入ることが多い。三笘のドリブルであればククレジャと並ぶこともできるが、守備面では劣る可能性があり、今後改善すべき点の一つだといえる。

適応が難しいといわれるプレミアに初年度からフィットしているククレジャ。左サイドであればどのポジジョンでもプレイできるユーティリティ性は強みであり、来季三笘がブライトンに戻ることになれば彼からポジジョンを奪わなければならない(データは『SofaScore』より)。

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