リヴァプール相手にも存在感抜群 攻守で輝きを放ったペリシッチの貢献度と課題

リヴァプールを苦しめたペリシッチ photo/Getty Images

相手の右サイドに対して攻勢を強める

インテルはUEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦でリヴァプールと対戦。強豪相手に何度もチャンスを作ったが、0-2で敗戦する。今試合で左サイドから何度も顔を出して存在感を示した男がイヴァン・ペリシッチだ。

左ウイングバックで先発出場した同選手。ハーヴェイ・エリオットとトレント・アレクサンダー・アーノルドという若く才能あふれるプレイヤーと対峙した33歳は、攻守において自らの持ち味を披露する。アレクサンダー・アーノルドの裏を何度もドリブルで突破し、クロスを供給。ペリシッチを軸に攻撃が展開されていたと言っても過言ではなかった。

さらに守備でも最終ラインまで戻るなど奔走する。スタッツでもタックル成功数は3度、インターセプトも2度記録して左サイドでリヴァプールの攻撃を防ぐ。時には中盤で積極的にプレッシングをかけ、マルセロ・ブロゾビッチやハカン・チャルハノールらとともに強度を保った(データは『SofaScore』より)。

それでも最後までゴールを決めることができなかったのは、チームとしての課題だ。セリエAではリーグトップの55ゴールを挙げる攻撃陣は、今試合で9本のシュートを放つも枠内シュートは「0」。アリソン・ベッカーを脅かすところまでは崩しきれなかった。2ndレグではペリシッチがさらにチャンスメイクを増やしてゴールに迫っていくシーンを増やしていくことが逆転への第一歩だ。今大会はいまだ無得点の同選手が、第2戦でゴールネットを揺らす姿にも期待したい。

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