62%の確率で枠内にシュートを放つその精度 今季はスコアラーとしての顔を見せるヤング・アーセナルの象徴

今季はゴールを量産しているスミス・ロウ photo/Getty Images

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カップ戦も合わせれば10ゴール決めている

前節はウルブズに勝利し、連勝を目指すアーセナルは20日にホームでブレントフォードと対戦。主導権を握り押し込む時間が続くもゴールは奪えず嫌な空気が流れたが、今季から10番を付けるMFエミール・スミス・ロウが膠着を破り、最終的に2-1で白星を挙げている。

アーセナルの下部組織で育ったいわゆる生え抜きのスミス・ロウは昨季からトップチームで出場機会を得ており、今季は中心選手としてピッチに立っている。ここのところはガブリエウ・マルティネッリの台頭もあり、スーパーサブ的な扱いとなっていたが、そのマルティネッリが出場停止となったため、左サイドハーフとして先発となった。

マルティネッリが絶好調ということもあり、左サイドのスタメンの座は明け渡すことになっていたが、やはりスミス・ロウは技術の高い選手だ。好機を生み出すパスや推進力のあるドリブルはもちろんのこと、献身的な守備も見せている。

そんなスミス・ロウだが、今季大きく飛躍を見せているのが得点力の部分だ。昨季はプレミア2ゴールだったのに対し、今季はここまでプレミアで既に9ゴールをマークしている。これはチーム内でもトップの数字であり、今季はスコアラーとして攻撃面をけん引している。得点数が目立つスミス・ロウは枠内シュートの数が多く、総シュート数29本に対し、18本を枠内に飛ばしている。割合にすると62%の確率でシュートが枠に飛ぶことになっており、精度の良さがゴール量産につながっているのだろう。

昨季はチャンスメイカーとしての姿を見せ、今季はそれに加えスコアラーとしての一面を見せるスミス・ロウ。ロビン・ファン・ペルシーやメスト・エジルらが背負った偉大な番号を受け継いだが、気負うことなく素晴らしい働きを見せており、今季躍進するヤング・アーセナルの象徴的な選手となっている(データは『SofaScore』より)。

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