“U-24集団”のザルツブルクはなぜこれほど強い? 世界が驚いたバイエルン相手の落ち着き

バイエルン相手に先制点を奪ったザルツブルク photo/Getty Images

格上との対戦には慣れていないかと思いきや

試合前は優勝候補の一角でもあるバイエルンが圧倒するかと思われたが、18日に行われたザルツブルクVSバイエルンのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグは1-1のドローに終わった。

それもザルツブルクは後半アディショナルタイムまで1-0でリードしており、金星を手にする寸前だった。2ndレグはバイエルンのホームに乗り込むことになるが、この調子ならザルツブルクにもチャンスはあるだろう。

米『ESPN』が何より驚いているのは、ビッグクラブ相手の戦い方だ。オーストリア国内リーグでは今季もザルツブルクが2位ヴォルフスベルガーに14ポイントの差をつけており、国内には敵がいない。お世辞にもレベルの高いコンペティションとは言えず、ザルツブルクは格上との戦いに慣れていないチームだ。

しかも平均年齢は23歳と極めて若く、左サイドバックのアンドレアス・ウルマー(36歳)を除けばバイエルン戦の出場メンバーは全員24歳以下だ。世代別代表のような年齢構成だが、彼らはドイツ王者バイエルン相手にも怖気づいた印象はなかった。前半から飛ばし、大いにホームのサポーターを沸かせたのだ。

同メディアも、若手中心なのに経験豊富な戦いと舌を巻く。おまけに指揮官マティアス・ヤイスレも33歳と若く、欧州での経験は選手も指揮官も不足しているはずだ。

それにも関わらず、ザルツブルクは自分たちのサッカーを見失わなかった。これは見事と言うしかなく、彼らのフレッシュかつ落ち着いたプレイは脅威だ。

2ndレグでまさかのバイエルン崩しは実現するのか。今のザルツブルクならバイエルンのホームでも雰囲気に呑まれず戦えるはずで、まさかの展開も起こり得るかもしれない。

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