マンU移籍後タイトルを獲れていない無冠の帝王 A・アーノルドすら敵わないプレミア屈指のチャンスメイカー

今季のブルーノ・フェルナンデスの活躍はさすがの一言だ photo/Getty Images

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彼がいなければこの順位にいないだろう

監督交代や以前から指摘されている安定感のなさと今季は苦しい戦いを強いられているマンチェスター・ユナイテッドだが、26試合を消化してここまでプレミア4位と悪くない戦いを見せている。リーグ戦では7戦無敗であり、周囲からの批判ほど悪くはない。そんなマンUを孤軍奮闘で支えているのがMFブルーノ・フェルナンデスだ。

ポルトガルのスポルティング・リスボンで素晴らしい活躍を披露していたところをマンUに引き抜かれたB・フェルナンデス。加入当初から現在まで調子が落ちない選手であり、常に数字を残し続けている。2年目となった昨季はプレミアやCL、EL、カップ戦と全コンペティションで大暴れし、28ゴール17アシストを記録。一人で計45ゴールに関与する働きを見せた。今季こそ数字としては9ゴール13アシストと落ちてしまったが、クリスティアーノ・ロナウドですら15ゴール3アシストとB・フェルナンデスの数字は超えられていない。

4-2で勝利したリーズ・ユナイテッド戦でも1ゴール1アシストのポルトガル代表MFだが、欠点という欠点がない。守備は献身的であり、プレッシング数は437回でチームトップだ。攻撃面ではミドルレンジのパスを正確に操るキック精度を武器に好機を演出しており、キーパス数75回、ビッグチャンスクリエイト数13回はどちらもプレミア最高の記録だ。キーパスに関してはトレント・アレクサンダー・アーノルド、ジェイムズ・ウォード・プラウズ、ケビン・デ・ブライネと名のあるチャンスメイカーの上を行っている。

チャンスを生み出すことに関してはプレミアで誰にも負けないB・フェルナンデスだが、マンU移籍以降、タイトルを獲得できたことはない。昨季はEL決勝まで進んでいるが、結局はビジャレアルに敗戦し、無冠でシーズンを終えている。そんなB・フェルナンデスに今季残されているタイトルはプレミアとCLだ。プレミアは首位マンチェスター・シティとの差が大きく難しいが、CLは短期決戦でありまだ分からない。ラウンド16のアトレティコ・マドリードはここ最近失点が多く、付け入る隙はあるといえる(データは『FBREF』より)。

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