得点者だけではなかった“インテル撃破の立役者” 好セーブ連発のベテラン守護神にも称賛を

インテル戦で好セーブを連発したコンシーリ photo/Getty Images

インテル戦で圧巻のパフォーマンス

現地時間20日に行われたセリエA第26節にて、インテルを2-0で撃破したのがサッスオーロだ。今季ここまで中位の同クラブが優勝を争うネッラズーリ相手に大金星。インテルもMFマルセロ・ブロゾビッチを欠く状態だったが、それでもこの結果に驚いているカルチョファンは少なくないかもしれない。

そんな番狂わせが起きた一戦だが、この試合において最も輝いていた選手は誰か。おそらく、得点を挙げたジャコモ・ラスパドーリやジャンルカ・スカマッカには各方面から賛辞の言葉が集まることだろう。彼が決めたゴールはいずれも美しく、インパクトのあるものだった。堅い守備陣を擁するインテル相手に2点を奪った攻撃陣は称賛に値する。

しかし、その一方ではチームを最後方から支えた守護神の活躍も見逃せなかった。ネームバリューのあるラスパドーリやスカマッカには自然と注目が集まるはずだが、インテルの猛攻を淡々と耐え凌いだGKアンドレア・コンシーリ(35)も素晴らしいパフォーマンスを披露したと言っていいだろう。前半こそ拙攻が目立ったインテルだが、後半はエディン・ジェコなどを投入して復調の気配を感じさせた。しかし、それでもネッラズーリが無得点に終わったのは、間違いなくコンシーリのハイパフォーマンスがあったからだろう。この試合、サッスオーロのベテラン守護神は何度も決定的なピンチを防いでみせたのだ。

その働きはスタッツにも表れており、コンシーリはこの試合で実に29本ものシュートを浴びながらクリーンシートを達成。そのうち枠内を捉えたものは8本のみだったが、そのセーブはどれもレベルの高いものばかり。特に印象的だったのは63分のシーンで、この守護神は左サイドからのクロスに頭で合わせたジェコのシュートを見事に防いでみせた。この試合におけるコンシーリはまさに“鉄壁”と呼ぶに相応しいパフォーマンスを見せてくれたと言っていい。

そして、そんなコンシーリのプレイぶりはデータサイト『SofaScore』も高く評価しており、同選手にはチーム最高となる評価点「9.1」が与えられている。ラスパドーリやスカマッカだけではなかった大金星の立役者。この試合ではインテルの攻撃をシャットアウトしたコンシーリの活躍からも目は離せなかった。

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