攻守の切り替えの速さが得点に直結 日本代表でも見てみたい名古屋で攻守の中心となる男

今季も稲垣の活躍に期待だ(写真は昨季) photo/Getty Images

今季の初ゴールを決めた稲垣

名古屋グランパスはマッシモ・フィッカデンティ監督に代わって今季から長谷川健太監督を招へいし、新指揮官の下でJ1開幕を迎えた。初戦はヴィッセル神戸に2-0と勝利した名古屋だが、今季のチーム初ゴールを決めたのは稲垣祥だった。

試合は23分に相手陣内でマテウス・カストロがボールを奪うと速攻を仕掛ける。仙頭啓矢のシュートはGKに弾かれるも、こぼれ球に素早く反応した稲垣がゴールネットを揺らして先制点を決める。

稲垣はカウンターを仕掛けるタイミングで前線には上がっていない。チームが守から攻へと切り替わる瞬間に全速力で前線へと走り込みチャンスを狙っていた。そのポジティブトランジションの速さがゴールを逃さずに決めきったことにつながっているのだ。

2020年に名古屋へ加入以降、J1では全試合に出場し続けている稲垣。攻守において運動量豊富なボランチは前線へと駆け上がる切り替えを速さも武器に今季も名古屋を支えるプレイヤーとなるだろう。

さらに昨季は日本代表にも初選出され、FIFAワールドカップのアジア2次予選のモンゴル戦で代表デビューと初ゴールもマーク。名古屋でチームの中心として輝きを放てば、ワールドカップ出場に近づいている日本代表でのプレイも見られるかもしれない。

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