ファルカオに代わって36歳が名門の救世主 もう飛び出したライオン・パフォーマンス

今冬ガラタサライに加わったゴミス photo/Getty Images

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失敗した若返り

現在13位と国内リーグで大苦戦するトルコの名門ガラタサライに何が起きているのか。その1つの要素として、若返り失敗が挙げられる。

チームは今季開幕前にコロンビア代表のFWラダメル・ファルカオ(36)、DFライアン・ドンク(35)といったベテランと別れ、新たに11人の選手を補強した。このうち25歳以上の選手は3名で、ステアウア・ブカレストから加えた22歳のMFオリンピウ・モルタン、CSウニヴェルシタテア・クライオヴァから加えた24歳MFアレグザンドゥル・チカルダウなど、積極的に若い選手を加えている。

しかし、これはあまりポジティブな結果を生まなかった。チームは序盤から白星を増やせず、名門ガラタサライに降格の危機が迫りつつあった。
そこでクラブは今冬に方針を変え、フィオレンティーナから28歳MFエリック・プルガルをレンタルで、さらに以前ガラタサライでプレイしていた30歳のDFセミフ・カヤ、そしてサウジアラビアのアル・ヒラルから36歳のFWバフェティンビ・ゴミスを緊急補強した。

中でも最大の目玉はアル・ヒラルでアジアチャンピオンズリーグ制覇まで経験したゴミスだ。やはり何か持っているのか、ゴミスは21日のリーグ戦第26節ギョズテペ戦で途中出場から2得点を記録。どちらもPKでの得点ではあったが、この2得点でガラタサライは3-2と逆転勝利を収めた。16位のギョズテペは残留を争うライバルであり、そこから勝ち点3を奪えたのは大きい。いきなりゴミスの獲得が当たる形となったわけだ。

ガラタサライにとって今夏の若返り策は将来的な投資の意味もあったはずだが、トルコの名門ともなれば1シーズンでも足踏みすることは許されない。サポーターが求めているのは結果であり、現状に満足してくれるはずはない。将来のプランより、今冬の緊急補強で目先の結果を変える必要があったのだ。

35歳で退団したファルカオに代わって36歳のゴミスが救世主としてやってくるのも皮肉なものだが、ガラタサライはひとまずベテランの力を借りて残留を確実なものとするしかない。

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