ドルトムントに必要不可欠な“中盤のバランサー” 手放したくないヴィツェルの安定感

今季限りでドルトムントとの現行契約が満了を迎えるヴィツェル photo/Getty Images

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今季で現行契約満了だが

2021-22シーズン終了後、はたしてドルトムントは彼をどのように扱うのだろうか。現在、その去就に注目が集まっているのはMFアクセル・ヴィツェルだ。今季限りで現行契約が満了を迎えるにあたり、同選手が来季以降どこでプレイするのかは不透明な状況となっている。

しかし、その貢献度を考えれば、ドルトムントはこの中盤戦士を手放すべきではないだろう。たしかに年齢こそ33歳を迎えているものの、彼のバランサーとしての能力はピカイチだ。試合中、流れのなかで誰かが自分の持ち場を離れることとなれば、それにより生じたスペースをすかさず埋めるヴィツェル。ドルトムントは積極的に攻撃参加をする選手も多いだけに、彼がいるといないでチームの安定感は段違いと言っていいだろう。

加えて、安定感ということからいえば、ヴィツェルは正確なパスでチームにリズムを生み出すこともできる。現時点で93.29%を叩き出しているパス成功率は、今季ブンデスで800本以上のパス本数を記録している選手のなかで最高値(データサイト『SofaScore』より)。機転の利くポジショニングセンスと堅実なパス精度を併せ持つ選手だけに、そう簡単に代わりは見つからないはずだ。
年齢やスピードの問題はやや気になるものの、ドルトムントにとっては今でも必要不可欠な存在であるはずのヴィツェル。できることなら契約延長はしてほしいところだが、はたして同クラブは現時点でどのような考えを持っているのだろうか。フリーで放出するのはもったいなさすぎる選手のはずだが、ヴィツェルの未来やいかに。

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