ローマに続いてセルティックまで“5発”で粉砕 ユンカーもブレイクさせた油断ならぬノルウェー王者

ノルウェーのボデ・グリムトが見せる快進撃 photo/Getty Images

カンファレンスリーグでも上位を狙える

チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグに比べるとあまり話題になっていないが、今季より始まった第3の欧州カップ戦となるヨーロッパ・カンファレンスリーグもベスト16が出揃った。こちらの優勝候補となるクラブを把握しているファンはあまり多くないかもしれない。

実力的にはイタリアのローマ、フランスのマルセイユ、堂安律も所属するオランダのPSVといったところが有力ではあるが、その中で注目すべきチームが1つある。ノルウェー覇者として参戦しているボデ・グリムトだ。

ボデ・グリムトといえば、昨年にFWキャスパー・ユンカーを浦和レッズに売却したことでも知られているクラブだ。ノルウェー国内リーグとなるエリテセリエンを連覇しており、今ノルウェー国内では注目を集めているクラブだ。

今季のカンファレンスリーグではジョゼ・モウリーニョ率いるローマと同じグループCに入り、そのローマを6-1で粉砕したことが話題となった。もちろんローマがカンファレンスリーグに重きを置いていないであろうことは確かだが、それでもセリエAの名門相手に6発も奪って大勝するとは見事だ。

ボデ・グリムトはグループCを2位で通過すると、今月18日に行われた決勝トーナメント・プレイオフで日本人選手4名を擁するスコットランドのセルティックを2戦合計5-1で撃破。楽々ベスト16へ駒を進めることになった。

セルティックもFW古橋亨梧などベストメンバーを揃えられたわけではないが、英『BBC』は素直にボデ・グリムトの力を認めている。セルティックのホームに乗り込んだ1stレグはポゼッション率が37%とかなり低くなったが、鋭いカウンターで3ゴールをゲット。このカウンターのキレ味は同メディアも称えており、これから強豪と戦う際に大きな武器となる。

ホームの2dnレグでもセルティックにポゼッション率でリードされながら、2-1で勝利。ベスト16ではオランダのAZと対戦するが、昨年6月より国内リーグの方でも20戦無敗のボデ・グリムトは油断できない相手だ。AZをも呑み込んでしまうかもしれない。

ボデ・グリムトは昨季終了後にチームのトップスコアラーだったノルウェー代表FWエリック・ボッタイムをロシアのクラスノダールに売却しており、他にも主力だったノルウェー代表MFパトリック・ベルグがフランスのRCランス、左サイドバックのフレドリク・アンドレ・ビェルカンをヘルタ・ベルリンに売却するなど一部主力を失っているのだが、今冬に加えたFWルナル・エスペヨルドがセルティック戦で得点を決めるなど、きっちりと新戦力を見つけている。

さすがにカンファレンスリーグもベスト16以降は注目度が増していくはずで、ボデ・グリムトは世界的に知名度あるクラブとなれるのか。ノルウェーからの挑戦に注目だ。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.299 フリック・バルサ徹底分析

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ