昨季10ゴール10アシストの実力はいかに マルコス不在が濃厚なF・マリノスで吉尾海夏は起用されるのか

F・マリノスに復帰した吉尾海夏がこのチャンスを掴めるか(画像は町田時代) photo/Getty images

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神戸戦は3月2日に行われる

最終ラインでのミスが連続し、柏レイソル相手に1-3の敗戦となった横浜F・マリノス。新加入のアンデルソン・ロペスで先制したまではよかったが、そこからは苦しい展開となった。

特に怪我でベンチに下がったマルコス・ジュニオールの状態が気になる。右足を押さえてピッチに座り込んでおり、交代の際は自身で歩行して下がったが、怪我の状態はクラブ側からは発表されていない。重症ではないといえるが、大事をとってミッドウィークに開催されるヴィッセル神戸戦は欠場、もしくはベンチスタートの可能性が高い。

複数の選手をオフシーズンに補強したF・マリノスだが、マルコスだけは代えのきかない選手だ。前線のブラジルカルテットではエウベルがサイドアタッカー、レオ・セアラとロペスはもう一つ前の選手であり、彼らに頼ることはできない。昨季まではここに天野純がいたのだが、現在はKリーグの蔚山現代に期限付き移籍している。となれば、代役はMF吉尾海夏(23)か。

マリノスの下部組織で育ち、ベガルタ仙台や町田ゼルビアで出場機会を得ていた吉尾。昨季はその町田で10ゴール10アシストという素晴らしい成績を残し、今季満を持してトップチームに戻ってきた。町田ではサイド起用だった同選手だが、途中からの出場となった柏戦では中央で起用されており、ケヴィン・マスカット監督の中でマルコスの控えは吉尾なのだろう。

利き足である左から正確なボールを供給する司令塔として輝くことができる選手であり、昨季は計20ゴールに関与する得点力の高さを見せている。ドリブルでの運びも可能とプレイのバリエーションが豊富な選手だが、柏戦では無難な選択が目立った。一人少ない上にまだフィットしきれていないと考えると仕方ない部分もあるが、神戸戦でスタートから起用できるほどアピールできたかと聞かれれば難しい。彼がどれだけトレーニングでマスカット監督にアピールできたかによるだろう。

代えのきかないマルコスが負傷交代と苦しいF・マリノス。神戸戦で彼が起用されれば問題ないが、そうでなければ[4-4-2]、もしくは吉尾に大きなチャンスが巡ってくるといえる。

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