現リヴァプールは“クロップ史上最強”チームなのか 質と量の両面でパーフェクトチームへ

EFL杯を制したリヴァプール photo/Getty Images

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すべてのタイトルを手にできる

リヴァプール指揮官ユルゲン・クロップはこれまでドルトムント、リヴァプールの両方で大きな成功を収めてきたが、その中でも今季のリヴァプールは特別だ。陣容だけを見れば、クロップ史上最強のチームと言っても大袈裟ではない。

モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネの3トップが軸だったところに、ディオゴ・ジョタ、今冬にはFCポルトからルイス・ディアスまで到着。仮に離脱者が出たとしても、十分に対応可能な枚数だ。

ここに南野拓実、スーパーサブの役割をこなせるディボック・オリギも控えており、若いハーヴェイ・エリオットも負傷から戻ってきた。
英『BBC』も負傷者でボロボロになっていた以前のリヴァプールとは訳が違うと取り上げており、質と量の両方でトップレベルだ。

最終ラインも大黒柱のフィルジル・ファン・ダイク、ジョエル・マティプ、そこにライプツィヒから加えたイブラヒマ・コナテも大きな戦力だ。数シーズン前はファン・ダイクの相棒1番手と考えられていたジョー・ゴメスがベンチに入れない時もあり、こちらも盤石だ。

中盤もチアゴ・アルカンタラ、闘将ジョーダン・ヘンダーソン、伸び盛りのカーティス・ジョーンズ、守備職人ファビーニョなどタレントは十分。

元イングランド代表GKロブ・グリーンが「最後にリヴァプールがこれほどの強さを誇っていた時は思い出せない」と語れば、カールトン・コルも「信じられないほどのチーム」と評する。

クロップが指揮したドルトムントでは若かったロベルト・レヴァンドフスキ、香川真司、マリオ・ゲッツェ、イルカイ・ギュンドアン、ケビン・グロスクロイツ、マルコ・ロイス、マッツ・フンメルスなど、こちらもブンデスリーガ2連覇やチャンピオンズリーグ準優勝の成績を残した伝説的なチームだ。

しかし、量の面では現在のリヴァプールが上回る。クオリティに関しては甲乙つけがたいが、今のリヴァプールが世界最高クラスの陣容であることは間違いない。

近年の補強でヒットが続いているのが何よりの強みだが、穴の見当たらない現リヴァプールは今季いくつのタイトルを獲得できるのか。27日にはEFL杯・決勝でチェルシーをPK戦の末に撃破し、タイトルを手にした。残るはプレミアリーグとチャンピオンズリーグで、毎試合見るのが楽しいチームだ。

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