安定感のないトッテナムが補うべき最終ラインの質 候補として挙がる若きオランダ産の守備者

コンテが獲得を熱望するスヴェン・ボトマン photo/Getty images

獲得できれば戦力アップは間違いない

リーグで首位を走るマンチェスター・シティを破るも、次のゲームで下位のバーンリーに負けるなど、安定感のないトッテナム。リーグでは7位に沈んでしまっており、CL出場権を獲得できる4位以内が遠くなっている。

スパーズが安定感を持つためにもやはり、後方の安定感が必要になる。前線はシティですら複数失点を許すハリー・ケイン、ソン・フンミンやデヤン・クルゼフスキらが在籍しており、補強はそこまで必要がない。逆に最終ラインやウイングバックはまだまだクオリティと層が足りていない。

英『Mirror』によればスパーズの指揮官であるアントニオ・コンテは来夏の移籍市場でセンターバックの獲得を目指すようだ。特に3バックの左を任せることのできる左利きの守備者を探しているという。そこで名前が挙がっているのが、リールのスヴェン・ボトマン(22)だ。

ポトマンはオランダの名門アヤックスの出身で2020年にリーグ・アンのリールにやってきた。初年度から出場機会を掴んでおり、ベテランのジョゼ・フォンテと共にセンターバックとして不動の存在感を築いている。今季のリールは不調気味だが、昨季はパリ・サンジェルマンをも破るなど力のあるチームだ。

195cmのサイズを生かした空中戦と対人性能の高さを持つボトマン。ビルドアップでも貢献できる選手であり、997本のパスを通して成功率が87%と高い。1-0と勝利したリヨン戦では6度のクリアを記録し、相手の攻撃をはじき返し続けた。

高さあり、守備力あり、ビルドアップでの貢献ありと3バックの左にぴったりなボトマン。現在の3バックの左にはベン・ディビスが入っており、彼でも悪くないがより層を厚くするという意味ではボトマンの加入は大きい。それが成功すれば右からクリスティアン・ロメロ、中央にエリック・ダイアー、左にボトマンとなりプレミアのトップクラスにも通用する最終ラインのできあがりだ(データは『SofaScore』より)。

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