遠藤航、伊藤、奥川もいざ“バトルロワイヤル”へ ブンデス生き残り懸けたラスト10試合見逃すな

シュツットガルトの守備をまとめる遠藤 photo/Getty Images

日本人選手所属クラブも危ない

これがドイツ・ブンデスリーガの面白いところとも言えるが、ブンデスリーガはバイエルンやドルトムントといった一部の上位クラブを除けば、順位以上に各クラブの戦力が拮抗している。象徴的なのは今季の残留争いだろう。

昨季もシャルケ、ブレーメンの名門2クラブが2部へ落ちる衝撃があったが、今季まだ安心できないのが12位ヴォルフスブルクと13位ボルシアMGである。

現在ヴォルフスブルクは勝ち点28を稼いでいるが、16位ヘルタ・ベルリンとは5ポイントしか離れていない。16位になれば降格プレイオフに臨むことになり、短期決戦となれば何が起こるか分からない。

昨季4位のヴォルフスブルクも大転落 photo/Getty Images

ヴォルフスブルク、ボルシアMGも安心できない

それは勝ち点27のボルシアMGもそうだが、両クラブのどちらかが降格するようなことがあれば大ニュースだろう。ボルシアMGは昨季も8位でフィニッシュしており、2010年代のリーグ戦は常にトップ10でフィニッシュしている。それが今季一気に順位を落とすことになり、降格の心配をする必要が出てきた。

ヴォルフスブルクにいたっては昨季4位でフィニッシュしており、またクラブとしても21世紀に入ってからは1度も降格したことがない。チャンピオンズリーグ出場権確保から1シーズンで2部降格の転落劇が実現すれば衝撃のニュースだ。

英『The Guardian』は、ここからのリーグ戦ラスト10試合は残留を懸けた激しいバトルロワイヤルになると表現している。

まずボルシアMGが次節17位に沈むシュツットガルトと対戦し、同日には14位アルミニア・ビーレフェルトVS15位アウグスブルク、翌週にはボルシアMGと16位ヘルタが激突し、3月19日にはシュツットガルトVSアウグスブルクの下位直接対決も予定されている。

トップ4争いと同じく残留争いも激しく、ブンデスリーガの場合は下位に沈むクラブと中位に位置するクラブの間にそこまで勝ち点差が開いていない。危険な位置にいるクラブが多く、それが残留争いを盛り上げているところがある。

終盤のバトルロワイヤル一発目と言っていい前節のヴォルフスブルクVSボルシアMGの一戦は退場者も出す2-2と激しい戦いだった。ここから各クラブは生き残りへ必死の戦いが続くことになり、こちらも見逃せない。

もちろんシュツットガルト所属のMF遠藤航、DF伊藤洋輝、アルミニアのFW奥川雅也もバトルロワイヤルに臨むことになり、ここからのラスト10試合は生き残りを懸けた激しい戦いとなるだろう。

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