ペップやチームメイトから称賛の声 難しいメンタル状況で見せたジンチェンコの普段通りの働き

極限の精神状態でも普段通りのパフォーマンスを見せたジンチェンコ photo/Getty images

勝利に貢献している

マンチェスター・シティは2日にFAカップ5回戦を行い、ピーターバラに2-0で勝利を収めている。次は7日にマンチェスター・ユナイテッドとのダービーマッチがあり、ホームのエティハド・スタジアムに最大のライバルを迎えることになる。

そんなシティだが、このゲームではルベン・ディアスやフェルナンジーニョではなく、オレクサンドル・ジンチェンコがキャプテンを務めている。ジンチェンコの母国であるウクライナはロシア軍からの軍事侵攻が行われており、死者を出すなどの被害が出ているのは周知の通りだ。ジンチェンコ本人もメンタル面で心配されたが、左サイドバックとしてピッチに立ちフルタイム出場し、勝利に貢献している。

「我々はこの状況がいかに重要であるかを示すために、フェルナンジーニョは彼に腕章を与えると決めた。アレックスにとって簡単な時期ではない。ウクライナにいる彼の家族や国民はひどく狂った非常識な状況で生活している。この悪夢が一刻も早く終わることを願っている」

英『BBC』にて指揮官であるジョゼップ・グアルディオラがジンチェンコに腕章を与えた理由について説明している。さらにチームメイトであるジャック・グリーリッシュはジンチェンコについて「我々は彼を支える必要がある。困難な状況でありながら主将としての務めを果たし、素晴らしいプレイを見せてくれた」と難しいメンタル状況でも変わらないパフォーマンスを見せたウクライナ代表MFを称賛している。

序盤はミスが目立ったジンチェンコだったが、試合を通してハイパフォーマンスを披露している。チーム最多となる7回のタックル成功を記録するなど、守備で良さが光っており、攻撃面では3度のシュートを放っている。彼がおかれている状況もあり、シーズン後半戦は難しい状態でのプレイとなるが、普段と変わらない働きを見せるのはさすがの一言である。来週にはマンチェスターダービーがあり、ミッドウィークにはCLラウンド16が控えるなど、シティの日程は厳しく、そこでもジンチェンコの手を借りることになりそうだ(データは『SofaScore』より)。

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