2010年のペップ・バルサ“史上最強説” 対峙したケディラもお手上げ「ボール失うことない」

レアル相手にゴールを決めて喜ぶ当時のシャビ photo/Getty Images

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シャビ、イニエスタ、ブスケッツのトリオで中盤を完全支配

中盤でプレイする選手たちにとって、シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケッツのトリオと対戦する時の心境はどのようなものなのだろうか。バルセロナ、スペイン代表の両方で中盤を支配していた3人は、ほとんどボールを失うことがなかった。

中でもジョゼップ・グアルディオラ体制のバルセロナは、サッカー史の中でも史上最強クラスのチームだったと言えよう。もちろんFWリオネル・メッシもおり、手がつけられないチームだった。

そのクオリティについては、元レアル・マドリードMFサミ・ケディラも絶賛する。ケディラはレアルの中盤で戦っていた選手で、クラシコでバルセロナとやり合っている。当時のバルサの強さを嫌というほど理解している選手だ。
「マドリディスタでも、あのグアルディオラが指揮した2010年のバルサは見てきた中でベストなチームだと思う。私もアメイジングなチームでプレイしてきたけど、あのバルサは素晴らしかった。シャビ、イニエスタは対戦相手の中でもベストな存在だ。あの2人がバロンドールを獲得しなかったのは残念だね。そこにブスケッツもいる。この3人がボールを失うことはない」(『ESPN』より)。

このトリオに加え、メッシが自由なところに顔を出してくる。ケディラたちMFは自分たちの目の前でボールを回し続けるシャビ、イニエスタ、ブスケッツに対応しつつ、ライン間に顔を出してくるメッシにも自由を与えないよう気を配る必要があった。確かにどれだけプレスをかけてもボールを奪える気はしなかったかもしれない。

今のクラシコもライバル対決として大いに盛り上がるが、メッシ、シャビ、イニエスタ、レアルの方にもクリスティアーノ・ロナウド、セルヒオ・ラモスらがいた当時のクラシコほどの盛り上がりはない。グアルディオラVSジョゼ・モウリーニョの戦いも熱さ満点で、両極端なチーム構成だった当時のクラシコは世界のサッカーファンを魅了する特別な一戦だった。

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